アイコン 日本ハム子会社宝幸 ツナ缶6万缶回収 ヒスタミン基準上回る 食中毒の恐れ

日本ハムの子会社の宝幸は26日、ツナ缶「ホニホ ライトツナフレークまぐろ油漬 ひまわり油使用」から、社内基準を上回る化学物質「ヒスタミン」が検出され、対象商品約1万5000パック(計約6万缶)を自主回収すると発表した。
ヒスタミンを大量摂取すると、アレルギーに似た症状が出る恐れがあり、現時点で健康被害の報告はないという。
回収対象は、賞味期限が2016年7月7日の商品で、タイの協力工場で今年7月に生産した。今月21日に消費者から「味に違和感がある」との指摘があり、調べたところ、対象商品の一部が基準値を超えたという。
同社問い合わせは、0120・020537。

<魚に原種が存在>
赤身魚(マグロ、ブリ、サンマ、サバ、イワシ等)に多く含まれるヒスチジンは、ヒスタミン産生菌が産生する酵素の働きで、ヒスタミンになる。

ヒスタミンとして100ミリグラム以上食べると、食中毒を発症するとされている。
食品中(発酵食品、熟成チーズ、ワイン、鮮度の落ちた魚)に蓄積された、ヒスタミンは食中毒の原因となるとされている。

ヒスタミン産生菌の中には、海水中に存在して漁獲時に、すでに魚に付着している可能性があるものがある。

<体内での合成・効能>
ヒスタミン:
ヒスチジン脱炭酸酵素(HDC) により必須アミノ酸であるヒスチジンから合成され、主にヒスタミン-N-メチル基転移酵素やジアミン酸化酵素等で分解され、その後、イミダゾール酢酸となり排出される。肥満細胞中に高濃度で存在し、肺、肝臓、胃粘膜、脳などにも存在し、それぞれの生理機能を担っている。

ヒスタミンは、血圧降下、血管透過性亢進、平滑筋収縮、血管拡張、腺分泌促進などの薬理作用があり、アレルギー反応や炎症の発現に介在物質として働く。
ヒスタミンが過剰に分泌されると、ヒスタミン1型受容体(H1受容体)というタンパク質と結合して、アレルギー疾患の原因となる。

神経組織では神経伝達物質として働き、音や光などの外部刺激および情動、空腹、体温上昇といった内部刺激などによっても放出が促進され、オキシトシン分泌や覚醒状態の維持、食行動の抑制、記憶学習能の修飾などの生理機能を促進することで知られている。
過度なヒスタミンは身体に害を及ぼすことから、その働きを抑制する抗ヒスタミン剤がある。

 

[ 2013年10月28日 ]
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