アイコン 9月四半期 GDP伸び率鈍化鮮明 純輸出がマイナス

内閣府が発表した7月~9月までのGDPの伸び率の速報値は、物価の変動を除いた実質で前の3ヶ月と比べてプラス0.5%、年率に換算して、プラス1.9%となった。実質は、国内需要(内需)が0.9%、財貨・サービスの純輸出(輸出-輸入)が▲0.5%となった。
(実質推移:2012年9月期▲0.9、2012年12月期0.1、2013年3月期1.1、2013年6月期0.9、2013年9月期0.5)
GDPは、4期連続でプラスとなったが、年率でプラス3.8%だった前期に比べて伸び率は鈍化した。

主な項目では、
・「公共投資」は、大型の補正予算の効果で6.5%の大幅なプラス。
・「住宅投資」も、消費税率増税前の駆け込み需要で2.7%のプラス。

一方、
・これまで成長率を押し上げてきた「個人消費」は、ハンドバッグといった身の回り品などへの支出は増えたが、株価の上昇が一服したことなどを背景に伸びが弱まり、0.1%のプラスにとどまった。
・「設備投資」は、0.2%の小幅なプラス、
「輸出」は、アジアの新興国をはじめ海外経済の成長が鈍化していることから電子部品などが減少、円安が続く中でも、▲0.6%のマイナスと3期ぶりにマイナスに転じた。

今後の見通しについて内閣府は、「消費税率引き上げを見据えた駆込需要や公共投資による押し上げ効果で成長率は再び高まるとみられるが、輸出に大きな影響を及ぼす海外経済の動向に注意していく必要がある」としている。
以上。
円安にもかかわらず、世界経済の不況下、輸出競争力がそれほどなくなっていることを意味する。造船、半導体、電子部品、家電・・・・昔の面影はない。

[ 2013年11月14日 ]
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