戦後露天商たちがつくった「秋葉原ラジオストアー」11月で閉館
東京・秋葉原の電気街の草分け的存在の電気部品商業施設「秋葉原ラジオストアー」が今月いっぱいで64年の歴史に幕を下ろす。ネット通販の普及などで、電子部品を扱うテナントの客が減ったことによる。
「ラジオストアー」はJR秋葉原駅を出て1分とかからない高架下にあり、細い通路に面して小さな店が軒を連ね、抵抗器や発光ダイオードといった部品のほか、放熱器やはんだごてなどの機器や工具など所狭しと並び、その豊富さは類を見ない。
「ラジオストアー」の始まりは、GHQが1949年に出した露店廃止令を施行、近くで露店をしていた10人が集まり、今の場所にそれぞれ出店しての誕生であった。
生粋の秋葉原の電気街を地で行く店、アキハバラから育った人たちが、過去栄華を誇った家電業界をりードした。今やアキハバラはAKB劇場などいかがわしい店ばかりに変貌しており、どういう人たちが巣立っていくのだろうか。
[ 2013年11月26日 ]
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