アイコン 韓国/「中国の防空識別圏は離於島海域は影響受けないと無視」

中国国防省が23日に発表した東シナ海の防空識別圏には、韓国と中国が領有権を主張する離於島(中国名・蘇岩礁)のほか、韓国の防空識別圏(KADIZ)と一部重複する済州島南西沖の一部海域が含まれていることが判明。
中国国防省が今回発表した防空識別圏は、済州島の南西側上空で幅20キロメートル、長さ115キロメートルにわたり、韓国の防空識別圏と重複する。
韓国国防関係者は「重複は遺憾なことだ」と述べ、「中国や日本の防空識別圏設定とは関係なく、離於島海域に対する韓国の管轄権は影響を受けない」と無視する方針を明らかにした。

離於島は、韓国済州道の馬羅島から南西149キロメートルに位置する岩礁で、韓国政府が2003年に海洋科学基地を建設し、実効支配している戦略的要衝。中国側も、蘇岩礁の名で中国領だと主張している。
ただ、韓国政府は、離於島を含めた形で防空識別圏を再設定することには依然慎重な立場。海軍や空軍の作戦遂行上、特に問題はなく、韓中間の離於島問題は基本的には排他的経済水域(EEZ)の問題であるため、中国側と協議の上で仲良く解決をはかりたい構えである。中国側としても、二方面作戦を立てる意味合いはなく、こうした韓国側の無視を中国側も暗黙の了解を与え無視するものと思われる。

中国は韓国を昔のように属国として取り込みたい一心であり、争う構えはない。

韓国の防空識別圏(KADIZ)は、韓国戦争(朝鮮戦争)中の1951年3月、中国軍の戦争介入を受け、米空軍が韓国の防空網強化のために設定したもので、北側の防衛を重視したのに対し、南側にある離於島は欠落してしまった。
一方、日本は1969年に防空識別圏(JADIZ)を設定し、離於島を圏内に含めている。
逆に竹島は、反日の李承晩(大統領1948年~1960年)が、李承晩ライン(1951年~1965年)を勝手に線引きし実効支配、日本に対し軍事的に対抗した。1965年李承晩ラインは日韓漁業協定締結により消滅したものの、当時の日本政府は軍事政権の韓国が怖くて、竹島を防空識別圏内にしてこなかった。そのため、韓国が防空識別圏を設定している。そもそも、韓国の防空識別圏は、朝鮮戦争において、防空網強化のために設定したものである。いまだ韓国における戦時下の作戦統帥権は米軍が有している。

 

[ 2013年11月26日 ]
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