続 タイのデモ/警察本部の電力供給遮断 インラック退陣しか収拾付かず
不正蓄財で有罪判決を受けている実兄タクシンの恩赦法による帰国を願った実妹のインラック・シナワット首相の退陣を求める大規模な反政府デモが続くタイで28日、下院でインラック首相に対する不信任案の採決が行われ、反対297票、賛成134票で否決された。
不信任案は、政権内には汚職がまん延し、インラック首相は事実上の亡命生活を送っている兄タクシン・シナワット元首相の操り人形となっていると批判する野党民主党が提出していた。
否決後、インラック首相は、テレビを通じてデモを中止し政府庁舎を去るようデモ隊に求めるとともに「対立は望んでいない。解決に向けて誰とでも話し合う用意がある」と呼びかけた(恩赦法は下院で通過し、上院で否決されたことから、インラック首相は恩赦法そのものを廃止した)。
だが、デモ隊は首相の呼びかけには応じず、警察当局によると、首都バンコクにある警察本部への電力供給を遮断した。このため警察本部では現在、発電機を使用しているという。
以上、
それでも警察は首相の命令がなければ動かない。日本とは違う。今回のデモはこれまでの黄色シャツではなく、普通の服を着た人たちがデモを繰り広げ、一部のデモ隊は6省庁を占拠している。
当デモは全国へ広がりを見せており、収拾は、もはやインラック政権の退陣以外できない状態となっている。
不思議でならないのは、インラック政権を誕生させたタクシン派の赤シャツ部隊(国民・貧困層に支持者多し)が動かないことである。日本の常識は通用しないお国のようだ。
それでも、政治に関与しない王様だけは、ほとんどの国民から支持されている。
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