米軍 レーザー砲HEL MD実験成功 飛んでくる迫撃砲弾を打ち落とす 来年配備へ
米陸軍は12日、軍用車両に搭載したレーザー兵器の試験を初めて実施し、成功したことを明らかにした。
試 験は、米ニューメキシコ州ホワイトサンズ・ミサイル実験場で6週間にわたって実施された。軍用車両の屋根に取り付けたドーム型の砲塔に設置した高エネル ギーのレーザー兵器で、90発以上の迫撃砲弾と数機の小型無人機を撃ち落としたという。今回は車載用のHEL MDが成功を収め、どこでも移動可能。
「高エネルギーレーザー移動デモンストレーター(High Energy Laser Mobile Demonstrator:HEL MD)」と呼ばれるこの兵器システムは、米ボーイングが主契約者になっている。
米軍が導入を決めても、実用化は2022年以降になる見通し。
HEL MDは、迫撃砲やロケット砲などの攻撃から、遠隔地にある基地を守ることを目的に設計され、3~5基のレーザーを搭載している。
イラクやアフガニスタンにある「前進作戦基地」はこの10年ほど、こうした攻撃を頻繁に受けてきた。
今回の試験で使用したレーザーの出力は10キロワット。次回は50キロワットのレーザーで試験を行い、最終的には出力100キロワットのレーザーを試す予定。
今回は、射程2000~3000ヤード(1800~2700メートル)、口径60ミリの迫撃砲弾が使用されたが、今後さらに改良が進めば、迫撃弾よりはるかに速い速度で移動する巡航ミサイルなどもHEL MDで迎撃できるようになると見込まれている。
米軍は、数年前からさまざまなレーザー兵器の開発に投資しているが、結果はプロジェクトによってまちまち。
ただ米海軍は、来年にも、「海上基地」として改造した輸送揚陸艦ポンスに、小型船舶の破壊や無人偵察機の撃墜が可能なレーザー兵器を実戦配備する予定。
宇宙戦艦ヤマト:パルスレーザー砲などを搭載するほか、ヤマトの波動エンジンの全出力で発射される無敵の波動砲(レーザー砲)。
HEL MDも出力次第ではとんでもない武器にすることが可能。地球と衝突しそうな小惑星の破壊などが可能となる。
レーザーポインターは低出力のレーザー(砲)。
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