タイのデモ混乱続く 元副首相ステープ氏落としどころなくなる?
タイは、不正蓄財で国内刑を受け、国外へ逃亡したままの元首相のタクシンを、実の妹のインラック首相が提出した恩赦法案(下院可決、上院否決)を巡り、実質現タクシン政権と民主党が揉め、民主党は元首相や元副首相のステープ氏が先頭に立ち、大デモを展開している。
これに対し、インラック首相は、議会を解散すると表明したものの、ステープ氏が突きつけた辞任は拒否している。
また、ステープ元副首相らは、インラック首相は辞任して、政権を交代せよと迫っている。民主党にしても、選挙では、貧困層や農民層に大基盤を擁するタクシン派には勝てず、だんだん膠着状態になりつつある。(農民や貧困層に対して大金持ちのタクシン元首相が手厚く対応していたことによる)
ステープ元副首相はこうした事態に12日、軍に協力を求めたが、軍は中立をキープ、両者の仲介役はするが政権交代などの政治にはかかわらないとして軍首脳が、ステープ元副首相の面会を拒絶している。
このままでは、政治的な混乱が続き、政治の空白時間が流れ、経済に大きな影響が出てくることも考慮される。
[ 2013年12月13日 ]
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