サムスン脅威に 小米のスマホ「紅米」1万34百円 香港1万台が36秒で売り切れ
価格が千元(1万71百円)を切るスマートフォン、中国の小米の次世代製品「紅米」が19日、香港で初めてネット販売を行い、販売開始から僅か36秒で1万台を売り切った。
販売会社は今月上旬、香港限定の紅米1万台の販売を19日正午からネットで行うと発表しており、当日正午、1万台が1分も経たない内に売り切れた。中国大陸でも5万台を2分30秒で売り切っているため、平均すると同じく30秒で1万台が売れたことになる。
新聞『香港明報』は、紅米を購入した香港の消費者の声を「19日午前11時にサイトを開き、注文受付開始後すぐに購入手続きを行ったら5分以内に操作が完了した。以前に小米を使ったことはないが、紅米はリーズナブルで、ハード面も良いので購入した」と報道しているという。
紅米の価格は999香港ドル(1万34百円)で、人民元に換算すると783元であるため、大陸地区の販売価格(799元/1万37百円)より少しだけ安価となっている。
これまで台湾でも2度発売されているが、いずれもすぐに売り切れている。
以上、チャイナラヂオ参照
この安価で基本性能が充実しているスマホが今後主流になると思われる。高価なだけで、いろいろなおもちゃを付けてみても使いこなす人はごく一部に限られる。
新興国や大衆市場ではやはり安さかが一番だ。それを証明したのは、家電の世界市場における日本メーカーに対する韓国メーカー自身である。
韓国メーカーが付加価値を追い求めれば、安価な中国スマホが世界の新興国市場を制圧することになる。世界人口に占める上流層や中流層の人口は、中流層に向かっている新興国の層よりずぅっと低い。
市場調査会社IDCによると、2012年の中国のスマホ市場規模は1億7,800万台、2013年は3億6,000万台、来年は4億5,000万台に拡大するという。当然、下層の人たちも購入層であり、その領域での販売が拡大していくと見ている。
中国の携帯電話市場の第3四半期(2013年7~9月)は、1億266万台が販売され、第2四半期期の9,039万台から14%増となった。このうち、スマホは9,308万台で全体の約9割を占めている。
メーカー別のシェアは、トップのサムスン電子が18.4%、10%台でLenovo、宇龍酷派(Coolpad)、華為(Huawei)が続き、さらに5%台にZTE、天語(Tianyu)、そして、Appleが続く。最近注目されている小米科技(Xiaomi)も9位と、トップ10内にランクインしている。
サムスン電子の2013第3四半期のスマホの平均販売単価は272ドル、前第2四半期(321ドル)に比べ15%も急落している。第1四半期(1~3月)時点では、サムスン電子のスマホの平均単価(317ドル)で、アップル(614ドル)の次に高かった。
しかし、第2四半期(4~6月)以降は、台湾の宏達国際電子(HTC)の339ドル(第3四半期)をも下回っている。ただ、世界シェアは、第一四半期の33.1%から、35.1%に上昇している。
当然、安く販売すれば、シェアはこれまでを維持どころか拡大することができるだろうが、利益はガタ減りすることになる。
中国の2013年第2四半期では、1000元台スマホのシェアが約3割にまで後退する一方で、1000元以下が40.8パーセントと全体の4割を占めるまでに成長している。
すでに多くの中国メーカーが、500元(約8,600円)以下のモデルを多数登場させている。
アップルは、廉価版のiPhone 5c の中国価格が728ドル(7万5千円)でもわかるとおり、中流層以上に差別化して販売する計画のようだ。
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