アイコン 年末商戦に敗退した任天堂 今期大幅下方修正 小さくなったゲーム機市場

任天堂は、ゲーム機市場がスマホゲームに市場を占領され縮小する中、年末商戦向けに新製品攻勢をかけたソニーのPS4とマイクロソフトのX-BOXの狭間に置いてきぼりとなり、今期の売上高が、前回の計画より35%減となると発表した。
任天堂は17日、今3月期の通期連結最終損益が、従来予想の550億円の黒字から、250億円の赤字に転落する見通しになったと発表した。
平成24年12月に発売した家庭用据え置き型ゲーム機「Wii U」の国内販売が振るわず、利益率の高い専用ゲームソフトも売れなかったことなどが原因。
Wii Uの国内外合計の今期販売台数は900万台と見ていたが、3分の1以下の280万台になる見通し。稼ぎ頭の3DSも従来予想の1800万台販売が1350万台に減るという。
特 に日本では、ゲーマーがスマホゲームに踊らされ続けており、まったく売れておらず、ソニーがPS4の日本での販売を米国より何ヶ月も遅らせ、2月22日に 販売開始するというのも理解できる。ゲーマーは課金制のスマホにより、結果ゲーム機より高額な支払いをさせられているのだが・・・。
任天堂の9月半期のゲーム機の日本での売上台数は、DSは0万台(1万台)、3DSは180万台(209万台)、Willは4万台(19万台)、Will-Uは23万台(-)となっている。()内は前期中間期の販売台数。
頼みの欧州市場の景気は最悪な状態からまだ殆ど抜け出しておらず、2014年の景気回復に期待するしかない。米国市場は、ソニーとMSの草刈場となっており、よほどの任天堂用のソフトを販売開始しない限り、多くを望めそうもない。

<期待される中国市場解禁>
ゲーム機業界は、中国がゲーム機販売を解禁され、大きく期待されている。しかし、既に中国ではハードからソフトまで海賊版が氾濫しており、また、アップルのように単独での営業展開も難しい国でもある。
ただ、デタラメに多い中国の人口であり、富裕層だけでも日本の人口に匹敵しており、こうした層は、価格にとらわれず、差別化の成金本物志向が強く、車でも高級車のBMWがバカ売れしている。VW車が1年間に320万台売れ、GM車が316万台売れる国だ。
宣伝しだいでは大きな売上効果を生み出す可能性が高い。今後、任天堂の中国での販売戦略が注目されるものとなる。ゲーム機を金色にするとか? 任天堂機種にすべて幸運を呼ぶ9をあしらうとか・・・、ここまで落ちれば何でもありだろう。

連結/百万円
売上高 
営業利益
経常利益
当期利益
13年12月期前回予想
920,000
100,000
90,000
55,000
13年12月期今回予想
590,000
-35,000
5,000
-25,000
今回予想/前回予想
64.1%
 
5.6%
 
12年12月期実績
635,422
-36,410
10,482
7,099
13年予想/12年実績比
92.9%
 
 
 
11年12月期実績
1,014,345
171,076
128,101
77,621
10年12月期実績
1,434,365
356,567
364,324
228,635
09年12月期実績
1,838,622
555,263
448,695
279,089
 
[ 2014年1月20日 ]
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