アイコン 中国シャドーバンキング(影の銀行) 大口融資焦付き破綻の可能性 デフォルト

中国政府公称でも300兆円とも400兆円もいわれるシャドーバン キングの残高。その資金は、債権投資者や不動産投資者・購入者への貸付金および企業への融資に高利で貸し付けられている。その実態は中国当局も把握できて いないほどだが、その巨額さと安全性に世界中がバブル崩壊の危険性を危惧をしている。
一方、中国当局が中国中央銀行(日本の日銀相当)に指示して、いくら金融を引き締め不動産価格のソフトランディングを試みても、こうしたシャドーバンキング資金が大量に流入し、主要都市部の価格は高騰を続けその効果は現れていないのが実情となっている。

いったい、このシャドーバンキング資金はどこから生じているのだろう。
1、高利貸のノンバンク資金が拡大
2、ノンバンクへの各銀行の貸し出し
3、企業が銀行から借り、その資金をノンバンクへ高利貸し付け
4、華僑を中心とする海外資金のノンバンクへの流入
5、ノンバンクの偽装貿易による資金調達
などなど

今月31日に満期を迎える中国の金融商品が、デフォルト(債務不履行)に陥る恐れがあるとの懸念が強まっているという。
地方の石炭会社が通常の銀行融資とは異なる「シャドーバンキング(影の銀行)」で安易に30億元(約513億円)を調達したものの、ずさんな経営から返済のめどが立っていないという。
いよいよ、シャドーバンキング資金の尻に火が付き始めたようだ。中国政府は、不動産バブルはソフトランディングできるとし、また、バブル崩壊説のジャーナリストたちも、これまで中国が乗り越え、消費拡大による経済発展は内陸部へ進行しており、中国政府の見解に迎合しているのも多い。
現実は、投機による分譲マンション購入での価格暴騰であり、修正は時間の問題となっている。その修正が一挙に訪れ場合、バブル崩壊で、経済全般に及ぶが、指標のごまかしが多い中国政府にあり、情報操作でソフトランディングさせる可能性もありうる。
ただ、企業への融資は、中国政府が既に発しているように、世界不況下、業界の再編が急務になっており、シャドーバンキング資金により、息を繋いできた企業は当然整理対象となろう。これまで中国大手で行き詰ったのは太陽光発電のサンテックくらいしかなく、あまりに少なすぎるのも現実である。一挙に噴き出す可能性もある。
 

[ 2014年1月27日 ]
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