アイコン モトローラ買収のレノボ株▲16.5%急落 4日

中国のレノボグループ(聯想集団)が29日、グーグル傘下で携帯電話事業のモトローラの買収を29億1千万万ドルで決定したが、その後レノボ株は急落している。
世界の証券市場が下落する中、春節明けの4日の香港市場では、レノボ株が、春節前の営業日の1月30日比▲16.4%も下落した。30日も前日比8.2%下落していた。
モトローラの純損益は、2013年▲9億28百万ドルの赤字、12年は▲6億16百万ドルの赤字で赤字幅が拡大していた。

こうしたことを受け、モトローラの買収は、今後数年間、レノボの利益に悪影響を与えるとの見方が支配、株価が急落した。

レノボが1月23日、IBMの低価格サーバー事業を23億ドルで買収すると発表した際は、その後株価は上昇した。レノボが、2005年買収したIBMのパソコン事業が、数年後に安定した収益源となり、2013年には世界一の販売台数のパソコンメーカーとなった。低価格サーバー事業への期待感が膨らんでの上昇だった。

 しかし、レノボにとって、パソコン市場が、スマホやタブレットに取って代わられ、縮小している現実に、収益源の拡大を図るべくスマホ事業に乗り出していた。しかし、サムスンとアップルの両巨頭の壁は厚く、レノボは、南米や欧州市場に強いモトローラのネットワークを、市場戦略上買収したものだった(モトローラが有する膨大な特許はグーグルが売却していない)。スマホ事業を、パソコン同様、近い将来、世界一になるための布石としての買収であった。
しかし、投資家は、目先の利益にしか動かず、また世界の証券市場の悪化に動揺し、大幅安を演出したものとなっている。
 なお、4日のハンセン指数は、▲637.65香港ドル下落して、21,397.77香港ドルとなっている。

[ 2014年2月 5日 ]
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