神鋼ボルト/国交省がJIS規格逸脱ボルトを追加認証 今後の対応国交発表分付
神鋼ボルトは、国交大臣の認定を受けた建築用ボルトの一部につき、認定を受けた製造条件によらずに製造し、販売を行っていた事例が判明し、1月22日に公 表したが、31日、製造条件を逸脱していた当該建築用ボルトのうち、近年、受注・生産の実績のある4品目について、実際に採用されていた製造条件での国交 大臣の追加認定を取得致したと31日発表した。
追認された偽認定ボルト(近年、受注・生産の実績のあるボルト)
品目≪従来の認定番号≫ 大臣認定番号≪今回追加認定番号≫ 大臣認定番号
1、神鋼スーパートルコンボルト(STCB) MBLT-0057 MBLT-0117
2、神鋼トルコンボルト MBLT-9008 MBLT-0118
3、溶融亜鉛メッキ高力ボルト MBLT-9030 MBLT-0119
4、溶融亜鉛・アルミニウム・マグネシウム合金めっき高力六角ボルト・六角ナット・平座金のセット(神鋼SGめっき高力ボルト) MBLT-0102 MBLT-0120
まだ追認申請中の偽認定ボルト(近年、受注・生産の実績のないボルト)
1、神鋼太径ハイテンションボルト MBLT-0055 -
2、神鋼トルコンボルト・FR MBLT-9016 -
3、溶融亜鉛メッキ高力ボルト(FR) MBLT-9029 -
4、防錆処理高力六角ボルト MBLT-0087 -
5、風力発電設備支持物用溶融亜鉛めっき高強度ボルト(SBGW) MBLT-0089
国交省が神戸製鋼に100%譲歩し、これまでこうした問題からは信じられない異例の速さでの追認となっている。膨大な量の建築物に影響する可能性があったことによるものか・・・
<国交省発表分>2014.1.31
建築基準法第37条の規定により、建築物の柱・梁等に使用するボルトは、JIS規格に適合するもの又は国土交通大臣の認定を受けたものを使用することとされている。JIS規格を逸脱した神鋼ボルトの当該ボルトであるが、
国交省は31日、
報告のあったボルトの性能確認について、次のように神鋼ボルトに指示した。
1、建築基準法第37条第二号に規定する品質に関する技術的基準に適合するものであるかを確認すること
1、適合するものである場合には、指定性能評価機関において評価を受け、改めて認定申請をすること
これを受け、まず、報告のあったボルトのうち近年受注・生産の実績のある4種類のボルトについて、指定性能評価機関において品質に関する技術的基準に適合するものである旨の評価が行われ、神鋼ボルトから認定申請があったことから、現在の製造条件をもとに審査を行い、本日(1月31日)付けで大臣認定を行った。
名称
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認定番号
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違反製期間
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違反内容
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今回 認定番号
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神鋼スーパートルコンボルト(STCB)(構造用トルシア形超高力ボルト・六角ナット・平座金のセット)
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MBLT-0057
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2006年10月~3013年12月
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焼入・焼戻温度/座金材質等
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MBLT-0117
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神鋼トルコンボルト
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MBLT-9008
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2003年7月~2014年1月
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座金材質等
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MBLT-0118
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溶融亜鉛メッキ高力ボルト
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MBLT-903
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1995年6月~2013年12月
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座金材質等
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MBLT-0119
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溶融亜鉛・アルミニウム・マグネシウム合金めっき高力六角ボルト・六角ナット・平座金のセット(神鋼SGめっき高力ボルト)
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MBLT-0102
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2013年8月
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座金材質等
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MBLT-0120
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原因究明を行い、再発防止策を検討し、国土交通省に報告するよう指示します。
(2)未認定のボルトに関する対応
今回認定したボルトと同様に、残りの5種類のボルトについても引き続き対応するよう神鋼ボルト株式会社に改めて指示します。
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