アイコン 三菱地所 超高級マンション「グラン南青山高樹町」の問題建築 契約解除へ

0201.jpg三菱地所が販売している東京都港区南青山の一等地に建設中の超高級マンション「ザ・パークハウス グラン南青山高樹町」(売主:三菱地所)が、建築工事に瑕疵が生じ販売中止となっている。
発覚は、12月7日マンションサイトに、告発記事が掲載されたことにはじまるようだ。
それには、「部屋内は躯体打ち込み時に衛生などの縦の配管用のスリーブ入れ忘れによるコア抜き多数。地下はダクトや配管のルートなしにより、壁がほとんどなくなった様な所さえあります。全て、関電工。強度なんてあったもんじゃありません。」
この投稿をきっかけに、三菱地所により調査が開始されたようで、事実と判明、三菱地所はその後即販売中止の措置をとった。
販売は三菱地所、販売代理は三菱地所レジデンス
図面を引いたのは三菱地所設計、
施工は鹿島建設、
配管設備は関電工
設計監理は三菱地所設計
と日本を代表する企業ばかり。

<億ション86戸のうち83戸は契約済み、急遽 販売中止>
 当該物件は渋谷区のど真ん中、六本木や広尾・表参道に近い都心の最高級住宅地。価格も最高価格が3億5,000万円、最多販売価格帯も1億4,000万円台となっている。
重大な瑕疵の発生に、三菱地所は購入契約者に対して「合意解約のお願い」という異例の文書を発している。
 配管のパイプスペースがなければ、トイレ・上水・下水の配管も敷設できず、完成できないマンション。 工期的見て内装工事にも入っており、急遽建築作業停止となった。
三菱地所は、1月26・26日に83名の契約者に対して説明会を開催し、欠陥の経緯を説明、解約の迷惑料として手付金返金のほか手付金の2倍の慰謝料を支払う条件で合意解約書にサインを求めたという。

現場工事を携わってきた者としては信じられない初歩的なミス以上のミスといえる。後追いで配管スペースの穴を設けるには、打ったコンクリをはつる必要があり、コンクリの強度が心配される。また、終わった内装も配管が必要な場所の床を全部はがし、作業をする必要がある。しかし、そうすれば、内装自体にもその後狂いが生じやすくなる。内装の修復工事も難儀なものだ。
現場では躯体の生コンが打たれ、型枠がはずされたら、当初大型のサッシ枠やユニットバスなどが各戸に運び込まれる。ユニットバスは、コンクリ打設時に事前に管を配置しており、その配管の出シロの近くに置くが、その時何故気づかなかったのだろうか。
今回の販売中止・契約解除は、いろいろなミスが重なった結果だろうが、現場所長が現場へなかなか足を運ばなくなったことにも起因しているようでならない。また、現場の取り合い図面を描けない現場監督も多く、下請業者任せになっていることにも起因していよう。大工が内装に入る前に配管はすべて終る工程のはずだか・・・。内装の大工工事が入れば、当問題は即判明するはずだが、下層階ではすでに大工が入っているタイムスケージュールだ。ただ、どっかの階層だけで生じたのかもしれない・・・。
投稿文では、配管の図面が完全になかったような出来損ない建物になっているようだ。書かれているとおり、鹿島と関電工の打ち合わせミスなのか? 図面を監理監修する三菱地所設計もチェックする大元の配管図面が作成されていなかったのか? それとも現場に足を踏み入れず、時々の現場チェックをしていなかった? 鹿島の現場所長と現場監督は常に図面と現場を睨めっこしているはずだが・・・怠った?
超高級マンションであり、怒り心頭の三菱地所は建て替えさせるかもしれない。

「ザ・パークハウス グラン南青山高樹町」物件概要
所在他   :東京都港区南青山7-373-1
交 通    :東京メトロ「広尾」徒歩11分、「表参道」徒歩11分
敷地面積 :4096.37㎡
構造・規模:鉄筋コンクリート造、地上7階・地下1階
住戸面積:79.37㎡~164.41㎡
間取り   :2LDK~3LDK
価   格 :  ~3億5,000万円(最多販売価格:1億4,000万円台)
駐車場台数:70台
売 主    :三菱地所
施 工    :鹿島
設計監理 :三菱地所設計
竣 工    :2014年1月下旬予定
引渡し    :2014年3月下旬

 

[ 2014年2月 1日 ]
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