外食産業は、少子高齢化の進展、不況および消費者の食に対するニーズの多様化、中食・内食との競合、さらにコンビニを含めた小売業者との競争が激化し、市場規模が平成９年の２９兆円だったものが、平成２４年には２３兆円まで落ち込んでいる（市場規模は外食産業総合調査研究センターによる）。

　両社とも今後大きな成長を見越せないものとなっている。そうしたなか、リンガーハットはハチバンが持つ海外事業に興味があったと見られる。
リンガーハットは、長崎市で創業、平成25年11月30日現在で「長崎ちゃんぽんリンガーハット」を542店舗（内国内533店舗、海外９店舗）、「とんかつ浜勝」を104店舗、長崎郷土料理店の「長崎卓袱浜勝」を１店舗、計647店舗。2013年2月期売上高350億73百万円、当期利益6億32百万円。

 

ハチバンは、 、石川県加賀市で創業、平成25年12月20日現在で８番らーめんチェーン店を248店舗（内北陸を中心に国内136店舗、タイ王国を中心に海外112店舗）、和食店舗11店舗、総店舗数259店舗を展開、2013年3月期売上高64億71百万円、当期利益1億62百万円。