アイコン 北方領土奪還 最後の絶好の機会

安倍首相は、任期中に北方領土問題は解決し先送りしないと宣言した。一方、ロシアでは、第2次世界大戦後、グルジアとの国境線問題も先日解決させ、残るは北方領土だけとなっている。

ロシア経済は、社会主義政策と決別し、その後、原油や天然ガスの開発で潤ったものの、リーマン・ショック以降は落ち込んだままとなっている。また、米国の金融緩和措置縮小の影響も受け為替不安を誘引、冬季オリンピックの介もなし内需も外需も落ち込んだままとなっている。
(1月のロシアの設備投資はオリンピック効果もなし7%下落している)

こうした中、日本は中東から原油や天然ガスを高く買わされ、中東に関し、毎月1兆円以上の貿易赤字を呈している。
因みに、中国も欧州もロシアから天然ガスを10ドル前後で購入している。一方、日本は18ドル前後でカタールなどから購入している。米国などの原油のスーパーメジャーは当然、中東から膨大な利益を享受しており、その利益の源泉は高値買いしてくれる日本にある。

国益とならないこうした状況を甘んじ続ける日本であるが、そろそろ、国益とは何かを議論し、まずは、ロシアと北方領土返還を前提に、交易を増加させるべきではなかろうか。
日本近隣のシベリア・樺太あたりでは天然ガスが大量に産出され、日本への輸送コストも大幅に安上がりだ。
米国は、日本に対するシェールガス輸出の解禁を2~3年後としているが、その間、カタール政府と巨額投資を行い新LNG井戸を掘り開発した米国の原油スーパーメジャーにガッポリ儲けさせる算段であることは周知の事実だ。

シェールガスにしても、3~4ドルまで下がっているもののLNG仕様にするまでには10ドル前後になるとされ、欧州各国のようにロシアからパイプラインでも引き、購入する方が、よりベターだ。

プーチン殿に、北方領土返還を条件に、秋田犬を100匹でも贈答し、天然ガスも向こう20年でも30年でも相場(中国や欧州の購入価格)で購入し、また、資源開発などにも参画しながら、自動車などの工場も進出させ、ロシアとの交易を増加させ、ロシア経済回復に貢献しながら、WinWinの関係を構築することで北方領土の返還を図るべきだ。

メドヴェージェフ時代が、ロシアの本来の日本に対する見方であり、今、柔道家でもあり日本好きなプーチンの時代だからこそ、北方領土返還実現が現実を帯びる。日本の右翼が、左翼がいくら返せ返せと怒鳴ったところで返ってはこない。

北方領土にいるロシア人たちは、政府からの援助が経済不振から途絶えており、島々が日本に返還されても一向に構わない、またそれを望んでいる人もたくさんいる。ただ、メドヴェージェフが大統領時代に中国や韓国に対して、開発進出依頼し、韓国人や中国人も北方領土に進出してきている。そうした方々には即退散するか、日本の政策に従ってもらうしかない。

安倍政権に期待したいが、アメリカのオバマから失望され、安倍首相はやることなすことイライラも頂点に達している。

中国とか中国に言い包められた韓国とかに対し、限られた精力を使用するより、プーチン時代の今、ロシアとの関係を深め、北方領土返還の実現に本格的に始動すべき、最後のチャンスと思えてならないのは私だけだろうか。

中国に対しては、米国がその国益から牽制し続けることは間違いもなく、日本もこれまでどおり尖閣死守以上に対峙する必要もない。

 プーチンの存在感、ロシアの人口は1億43百万人、尻尾フリフリの日本と何でこうも違うのだろうか。
 

[ 2014年2月20日 ]
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