アイコン 米モジラ社/25ドルのスマホ販売へ ファイアフォックスOS搭載

スマートフォンを動かす基本ソフト(OS)の覇権争いが本格化してきた。 米グーグルの「アンドロイド」と米アップルの「iOS」の寡占を崩すため、「第3のOS」を開発する動きが活発化してきている。低価格を武器に狙うのは新 興国市場。OS2強に対して第3勢力が台頭してくるのか注目される。

23日、モバイル・ワールド・コングレス(MWC)での記者会見で、ファイアフォックス(FF)の開発元である米モジラ社(Mozilla、旧ネットスケープ社)は、中国のファブレスメーカー Spreadtrum と提携して「ファイアフォックスのOSを使い、25ドル(約2550円)のスマホを発売する」と発表した。

 25ドルは、市場に出回っている低価格スマホの4分の1程度の「激安スマホ」。新興国向けに販売する計画である。
Firefox OS搭載スマホ向けチップセット SC6821 は、25米ドルで購入できるというエントリー向けスマホのリファレンスデザインを提供する。WiFiやBluetooth、カメラ機能などが盛り込まれている。
 以上。

 スマホ市場は、今後、低価格スマホが普及、低価格品に高付加価値を付けての低価格戦争に陥る可能性が高い。

 携帯電話も販売初期のバブル時代には1台50万円前後したが、今では蓄積ポイント使用や乗り換えでは無料で買える時代だ。携帯電話(フィーチャーフォン)を高機能化させたスマホフォンも、サムスンとアップルなど先発メーカーがいくら高機能化を進め、高価格で販売しようと、使いこなす人などほとんどおらず、基本性能+アルファー製品が今後の主戦場になるとみられる。すでに中国で売られているスマホのほとんどは低価格品となっている。
中国市場の主戦場は1万円~3万円台となっており、今回の25ドルスマホが販売され普及すれば、サムスンもアップルも厳しい対応を迫られることになる。

第3勢力のOSでは、ウィンドーズ8.1Update、ブラックベリーOS、サムスン等で開発中のTIZANなどあるが、これまでの低価格スマホでもグーグルのアンドロイド搭載スマホが圧倒している。  
 なお、25ドルスマホがタッチパネル式かどうかは不明。
グーグルは、スマホOSは有しているもののハード部門は有しておらず、アップルもスマホの開発部門は有しているものの、ハード部門はEMSにより台湾の鴻海が中国で造っている。
ただ、サムスンのスマホは、OSはグーグルのアンドロイドであるが、川下(半導体チップ~液晶)から川上(組立)まで、そのほとんどの部材を自社製造、これまで世界市場を圧倒してボロ儲かりしてきたが、価格が雪崩現象的に下落すれば、その影響を計り知れないほど受けることになる。

 

[ 2014年2月25日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索