九州最大の金融グループ、ふくおかフィナンシャルグループは、社長と会長、それに傘下の福岡銀行の頭取を兼務する谷正明氏が会長に専念し、後任の社長兼頭取に柴戸隆成副社長が昇格することになった。
これは、福岡銀行と熊本銀行、それに親和銀行を傘下に持つふくおかフィナンシャルグループが２５日発表した。
現在グループの社長と会長、それに福岡銀行の頭取を務める谷正明氏は、グループの会長に専念し、後任の社長と福岡銀行の頭取には柴戸隆成副社長が昇格した。

柴戸氏は５９歳、福岡銀行の総合企画部長などを経て、平成２２年から副頭取を務め、一昨年４月にはグループの副社長に就任していた。
会見で柴戸氏は「時代の先を見据え、創意工夫を怠らないことがグループの強みなので、原点に立ち返って３行の連携の強化などを図りたい」と抱負を述べた。

また、現在の谷社長は、その豪腕・辣腕で、不良債権の抜本的処理を進め、福岡銀行の強固な財務基盤を確立した、日銀出身の寺本頭取の後任として、平成１７年に生え抜きとしては５０年ぶりに頭取に就任し、ふくおかフィナンシャルグループを設立するとともに、グループの社長として収益基盤の強化を進めた。(日銀寺本さんは会長職になれず早死)
谷氏は「就任から９年となり、１０年一区切りではないが、現在はスピードの早い時代だ。また、グループの設立から７年たち、体制整備なども整った」と交代の理由を述べた。

この人事はことし６月の株主総会を経て正式に決定する。

谷正明氏は、黒田官兵衛のお城の真ん前に大きな福岡銀行城を造り、天守閣から目を光らせている。