アイコン 2014年 建築界のノーベル賞のプリツカー賞に坂茂氏

0325_01.jpg建築界のノーベル賞とも言われるアメリカのプリツカー賞のことしの受賞者に、東日本大震災の被災地で仮設住宅を作るなど、長年、世界各地の災害で支援活動に取り組んできた日本人建築家の坂茂氏が選出された。
プリツカー賞は、建築学分野で世界で最も権威があり、「建築界のノーベル賞」とも言われている。アメリカの審査委員会は24日、今年は世界的な日本人建築家の坂茂氏に贈ると発表した。
坂茂氏は56歳。

これまで、フランス北東部メッスにある大規模な文化施設、「ポンピドー・センター別館」(写真)
など、世界の文化施設や教会などの設計を手がけてきた。

一方、紙を建築資材に使う独自の手法で世界各地の災害の支援活動に長年取り組んできた。2008年の中国の四川大地震では骨組みに紙のパイプを使って小学校の仮設の教室を作ったり、3年前のニュージーランドの地震で被害を受けた大聖堂の仮の大聖堂を紙と木材で設計したほか、東日本大震災では、不足しがちな土地を有効利用するために海上輸送用のコンテナを利用して3階建ての仮設住宅を作ったり、避難所でプライバシーを守るため紙と布でできた個室を作ったりしてきた。

授賞理由について審査委員会は、坂さんの被災地での取り組みを挙げ、「社会の需要に応えようと、創造的な建築を行う坂氏の責任感や、積極的で独創性あふれるアプローチは称賛されるべきプロフェッショナルなものだ」と評価した。

米のプリツカー賞は、アメリカのホテルチェーンハイアットホテルアンドリゾーツのオーナーであるプリツカー一族が運営するハイアット財団 (The Hyatt Foundation) から建築家に対して授与される賞。1979年から毎年1人もしくは1組を表彰している。
これまでの日本人の受賞者は、1987丹下健三氏、1993槇文彦氏、1995安藤忠雄氏、2010妹島和世氏&西沢立衛氏(SARA)、2013伊東豊雄氏、2014坂茂氏。
建築設計にオリジナリティ&テーマを持った人たちばかりだ。けっして芸術家ではない。

 

[ 2014年3月25日 ]
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