アイコン パクリ文化の競い合い パクリの韓国がパクリの中国に悩む

韓国朝鮮日報は次のとおり、韓国メーカーは中国メーカーのパクリに悩んでいると報じている。
「今後も国際的なIT・家電展示会に最先端の製品を持っていくべきかどうか悩んでいる」 韓国のある電子メーカーの最高経営責任者(CEO)が漏らした言葉だ。
米ラスベガスで開かれるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)やドイツ・ベルリンで開催されるIFAなど世界的な業界展示会で、サムスン電子やLG電子は当然スター級の扱いを受ける。

展示会のたびに「世界初」「世界最大」を掲げる最先端の製品を発表しているからだ。
両社は昨年、CESでOLED(有機EL)テレビを、今年のCESでは折り曲げ可能なフレキシブルテレビを世界で初めて発表した。今年のCESで両社が公開した105インチの曲面超高画質(UHD)テレビは世界最大サイズだ。

しかし、最先端技術が凝縮された最新製品を展示会に出すと、半年から1年後には中国企業がそれをそっくりコピーした製品を発売するケースが相次いでいる。

最先端製品は展示会でハイライト的な存在にはなるが、結果的に中国に追撃のヒントを与えている格好だ。
 今年1月のCESで、ある中国メーカーは、テレビ画面の縁が極めて細い製品を展示した。LG電子が12年のCESで展示した製品と似たコンセプトだ。LG電子は中国製品がテレビの縁を狭めるデザインだけでなく、それを実現するための技術もコピーしたとみている。映像信号をディスプレーに送る装置を縁の部分には置かず、ディスプレーと一体化した技術だ。
 
サムスン電子、LG電子が昨年1月のCESで公開した世界初の曲面テレビにも、1年後には中国メーカーが追随した。
今年のCESでは、TCL、ハイセンス(海信)、ハイアール(海爾)、コンカ(康佳)など中国メーカーが一斉に曲面テレビを発表した。技術格差は1年未満だ。
 デザインをまねた製品も展示会ごとに登場する。
昨年のCESでサムスン電子が「タイムレス・ギャラリー」と呼ばれるデザインのテレビを発表すると、TCLは約8ヶ月後の昨年9月、ドイツでのIFAでほぼ同じデザインのテレビを展示した。
同製品は美術用の画架のように斜めに置くデザインが特徴だ。今年のCESでハイアールが展示したエアコンは、送風口に覆いの代わりに穴が開いているLG電子のエアコンと酷似している。
以上。

もうしばらくすれば、スパイを送り込むか、開発中の製品の内部情報を高額で買取し、韓国メーカーが製品化するより、中国の製品発表が速くなる可能性もある。
パクリ文化は、韓国も非常に優れているが、中国のパクリ開発力は人口の多さ・奥の深さから追随を寄せ付けず、大手メーカーに至れば、その性能も評価に値するものがある。
大手メーカーでは、巨大な国内マーケットから、すでに巨万の金を蓄えており、最先端の生産資材・設備のほか、海外の優秀な人材も揃え、有名メーカーの新製品の詳細情報が入手できれば、その立ち上げのスピードは増すばかりとなっている。

韓国の商店主が以前、ブランド品の偽装品を称して「本物の兄弟」と述べていたが、こうした電化電子製品はブランド品でもなく、特許だけの問題である。
ただ、韓国メーカーは、中国市場を最大市場としており、コトを構える気もなく、訴える気構えもない。そうした訴訟を中国で行えば、新日鉄の電磁鋼板のパテント問題のように、韓国企業自身が日米の技術を盗んでいた過去がオープンになるケースさえ出てくる。
今や世界の最先端で、パクリとパクリのせめぎ合いを行っている両国企業のようである。

[ 2014年4月 7日 ]
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