アイコン モーラステープ(ケトプロフェン)/胎児に悪影響 久光製薬妊婦使用禁忌に 多くの製薬会社販売

厚生労働省は30日、痛みや炎症を抑える医療用貼り薬「モーラステープ」(一般名ケトプロフェン)を使用した妊婦に、胎児の動脈管収縮や羊水過少症の副作用が5例あったと発表した。いずれも後遺症はなく、回復したという。
 厚労省は、同剤と副作用の因果関係が否定できないとしてモーラステープなど、ケトプロフェンを有効成分として含む貼り薬や塗り薬を製造する久光製薬などに対し、妊娠後期の妊婦は使用しないよう、添付文書の使用上の注意の改訂を指示した。
久光製薬は「禁忌」の項目に、妊娠後期の女性を盛り込むなどの改訂を済ませた。

ケトプロフェン (ketoprofen):
鎮痛作用および解熱作用を有する非ステロイド性抗炎症薬のプロピオン酸系の一つ。ケトプロフェンは生体でのプロスタグランジンの産生を抑制する。
1967年にフランスのローヌ・プーラン社(現 サノフィ・アベンティス社)で合成され、内服薬の他、軟膏剤、ゲル剤、クリーム剤、液剤、パップ剤、テープ剤等の様々な剤形で発売され、一般用医薬品としても販売されている。有害事象として光線過敏症の報告がある。

どんな薬か?
 非ステロイド抗炎症剤を含んだ外用剤で、関節痛、関節リウマチなど痛みや腫れのある皮膚病の治療に用いる。
薬が皮膚から吸収され、筋肉、関節などにも作用するので、これらの炎症や痛み(変形性関節症、腱鞘炎(けんしょうえん)、筋肉痛など)の治療にも用いる。 ケトプロフェン製剤は、関節リウマチにおける関節局所の鎮痛にも用いる。

副作用
 薬を使用した部位に発赤、かゆみ、熱感、腫れ、ひりひり感などの症状がとくに強く現れた場合は、過敏症状の可能性があるので、すぐ医師に報告すること。
 また、接触皮膚炎、光線過敏症、胃不快感、上腹部痛、下痢、肝機能異常、アナフィラキシー様症状などが、ジクロフェナクナトリム製剤では、刺激感、水ぶくれ、色素沈着などが現れることがあるとされている。

久光製薬だけではなく、いろいろな製薬会社からいろいろな薬品が販売されている。

ケトプロフェンと同じ分類の薬品名一覧
アコニップ、アスゼス、アスゼスチック、アデフロニック、アドフィード、アメルS、アンダーム、イドメシン、インサイド、インテダール、インテナシン、インテナース、インテバン、インドノール、インドメタシン、エパテック、エラダーム、エンチマック、カトレップ、ケトタックス、コリフメシン、コルチコ、コンベック、サリベドール、サリメチックS、ジクロフェナクナトリウム、ジベンザック、ジルダザック、スタデルム、スチックゼノールA、ステイバン、スミル、スミルスチック、スミルテープ、スルプロチン、スレンダム、セクター、セブテット、セラスター、セルスポット、セルタッチ、ゼスタック、ゼポラス、ゼムパック、タッチロン、タッチロンテープ、テンポラル、デルマクリン、デルマクリンA、トパルジック、トラップオン、ナパゲルン、ナボールゲル、ハイデルマート、ハップスターID、バキソ、パッペンK、パテル、ファルケン、フェルデン、フェルナビオン、フェルビス、フェルビナク、フエナゾール、フルルバン、フループ、フレックス、プロアリシン、ベシカム、ペステック、マルチネス、ミカメタン、ミルタックス、メナミン、モービリン、モーラス、モーラステープ、モーラステープL、ヤクバン、ライラテープ、ラクティオン、リフェロン、レイナノンテープ、ロキソニンパップ、ロマールテープ

 

[ 2014年5月 1日 ]
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