アイコン 遂にノバルティス社に逮捕のメス 白橋元社員を逮捕/東京地検特捜

世界第2位の医薬品会社ノバルティス社の日本法人が、販売する高血圧の治療薬 「ディオバン」の効果を調べた京都府立医科大学の臨床研究について、東京地検特捜部は研究に関わったノバルティス社の社員(当時)の白橋伸雄容疑者 (63)が研究データを不正に操作し、大学側に虚偽の論文を発表させた疑いが強まったとして、薬事法違反の疑いで逮捕した。
東京地検特捜部の調べ によると白橋元社員は3年前、ノバルティス社が販売する高血圧の治療薬「ディオバン」の効果を調べた京都府立医科大学の松原弘明(当時)教授らの臨床研究 で研究データを不正に操作して大学の教授ら研究者に虚偽の論文を発表させたとして薬事法違反の疑いが持たれている。
特捜部は厚生労働省から告発を受け、ノバルティス本社や大学などを捜索するとともに、研究に関わった研究者などの事情聴取を行い、捜査を進めてきた。

その結果、データの解析担当者として臨床研究に関わっていた白橋元社員がディオバンに有利な結果になるようにデータを改ざんした図表を作り、大学の研究者に提供していた疑いが強まったという。
特捜部は引き続き研究者側がデータが操作されていることを認識していなかったか調べるものとみられる。
白橋元社員は、逮捕前、大学側から頼まれて、提供されたデータをそのまま解析しただけで不正な操作は行っていない。解析結果が誤りならばデータを大学側から渡された時点ですでに改ざんされていたとしか考えられないなどと不正への関与を否定していた。

地検特捜は、「ディオバン」の臨床研究をした全大学の担当教授らの個人通帳を捜査の権限で調べ上げたら、ボロがぽろぼろ出てくることだろう。まずは、脱税でしょっ引くこともできるはずだ。
こうしたメーカー側が、薬剤を売り込むための臨床を多くの大学の教授たちが正規の臨床試験に見せかけ、とんでもないセールス用臨床試験の実態が浮きぼりになった事件である。

白橋伸雄(当時、ノバルティス社員であり、大阪市立大学医学部非常勤講師)
白橋伸雄は、ノバルティスファーマ社の社員であることを隠し、大阪市立大学医学部非常勤講師の名で自社の高血圧治療薬であるディオバン(バルサルタン)の多数の臨床研究論文の統計解析に関わっていた。
それにも関らず、ノバルティスファーマ社および論文著者らは、白橋伸雄がノバルティスファーマ社員と知っていたにもかかわらず、大阪市立大の非常勤講師とすることにより、利益相反(Conflict of Interest:COI)行為を隠蔽していた。また、臨床論文著者らは、ノバルティスファーマ社が、担当教授や医師らに寄附金を支払っていることさえも論文に記載していなかった。

[ 2014年6月11日 ]
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