アイコン 東京大学 岩坪威教授「J-ADNI」国家的な臨床データ杜撰管理で使い物にならず

東京大学は24日、アルツハイマー病の早期発見と根本的 な治療法の開発を目指す国内最大規模の臨床研究で、患者のデータがずさんに取り扱われ、5年にわたる研究の成果が出せない状態になっている問題で、中心と なった研究者は監督責任を免れないとしたうえで、今後、専門家グループを設置してデータを整理し直すべきだなどとする調査結果を発表した。

この問題は、アルツハイマー病の根本的な治療法の開発を目指し、国などの資金20億円以上を投じて進められてきた「J-ADNI」と呼ばれる国内最大規模の臨床研究で、研究の条件に合わない患者らが多数登録され、5年にわたる研究の成果が出せない状態になっている。

研究に参加した国内38の大学のうち、責任者の岩坪威教授が所属する東京大学では、厚生労働省の要請を受けて調査を進め、24日にその結果を発表した。
この臨床研究では、患者のデータをどのように集めるのかが適切に定められていないなど、杜撰なデータの取り扱いがあったとしたうえで、必要な研究体制を整備しなかった岩坪教授ら中心的な研究者の監督責任は免れないなどとしている。
そのうえで、今後は専門家グループを設置してデータを整理し直すべきだとしている。
会見した東京大学の苫米地令理事は「多くの施設が参加した研究なので、東京大学だけですべてを決められない。今後、国と協議して対応を検討していきたい」と話しているという。

「J-ADNI」臨床研究の杜撰な管理に対する言い訳(東京大学)
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/documents/20140624_03_J-ADNI.pdf

東大の「J-ADNI」臨床データ杜撰管理についての厚労省への報告書
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/documents/20140624_04_J-ADNI.pdf

 

[ 2014年6月25日 ]
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