アイコン 下関のエストラスト 増配 マザーズから東証へ 岡部産業も株主

マザーズ上場のマンション分譲会社エストラストは、山口・九州を市場に展開しているが、確実に地歩を固め、次なる展開、大市場の関東への進出を目論見、東証へ上場市場を変える。
決算状況も好調に期していることから、今中間配当を昨年実績2%、記念配当2円を付与して4%にすると発表した。なお、期末配当は現在のところ前年並みの6円を想定、通期では8円を10円(記念配当2円込)にする。
また、東証上場に先立ち、115万株の新株増資を行い、既存の501万株からの希薄化率20%。増資により、既存特定株67.3%、既存浮動株率14.2%からして、適度に流動性を高めることになる。
同社には、福岡・北九州・東京でオフィスビルや賃貸マンションの運営を行う岡部産業が第2位の株主となっており、信用背景を増させている。
(下関出身の不動産会社には原興産があるが、地方への後手後手の大型開発により、リーマン・ショックの打撃を大きく受け昔の面影は皆無となっている)

同社の期初における今期予想は、分譲マンションの引渡し計画は430戸(前期比56戸増)で、既契約締結戸数は355戸(契約進捗率82.6%)と順調に推移、5月末段階では引き渡しできる物件数は1戸のみとなっている。分譲戸建は42戸(前期比25戸増)の引渡しを計画している。なお、5月待つまでに引き渡した分譲戸建数は10戸となっている。労務上昇等による建築コスト高は販価への転嫁進む。広告宣伝費増こなし連続最高純益となる予定。

中期目標では売上高200億円、自己資本率30%を計画している。
最近同社の開発では大型分譲マンションも散見されるようになっているが、過去の他社の事例から売れたら、楽であるものの、売れなかったら悲惨に目に逢った事例は山のようにあり、汗をかきながらの堅実な業績伸張が望まれるところである。大都市の場合には時間が解決しようが・・・。

あながち陥りがちな経営者のバブル化、社員はアドバルーンになってしまう。

(株)エストラスト 業績推移
連結/百万円
12年2月期
13年2月期
14年2月期
15年2月期予
売上高
6,948
8,638
10,286
12,000
営業利益
588
860
981
1,090
経常利益
521
812
890
970
当期利益
280
472
543
600
総資産
6,597
7,721
9,502
 
自己資本
665
1,510
2,108
 
資本金
129
316
356
 
有利子負債
3,980
4,841
5,940
 
自己資本率
10.1%
19.6%
22.2%
 
 
(株)エストラストの販売中の分譲マンション 2014年7月27日現在
1
名称
オーヴィジョン夢咲西
所在地
佐賀市駅前中央三丁目3番
総戸数
40
竣工予定
平成28年1月下旬予定
施工
梅村組
2
名称
オーヴィジョン下松ネクステージ
所在地
山口県下松市潮音町1丁目90-6
総戸数
65
竣工予定
平成27年7月下旬予定
施工
共立
3
名称
オーヴィジョン熊本駅南
所在地
熊本市西区二本木二丁目55-2
総戸数
62
竣工予定
平成27年7月末予定
施工
ナカノフドー建設
4
名称
オーヴィジョン照葉アクアテラス
所在地
福岡市東区香椎照葉3丁目26番51
総戸数
148
竣工予定
平成27年9月下旬予定
施工
三井住友建設
5
名称
オーヴィジョン江平
所在地
宮崎市江平東町7-17
総戸数
50戸(販売残戸数1戸のみ)
竣工予定
平成26年12月下旬
 
増田工務店
 
[ 2014年7月28日 ]
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