アイコン 泥沼のアフガン 軍士官学校で銃乱射 米軍少将死亡

アフガニスタンの首都カブール郊外にある軍士官学校で5日、アフガン軍兵士が、国際治安支援部隊(ISAF)に向けて銃を乱射し、米軍の少将1人が死亡した。
2001年9月11日、民間機乗っ取りによる衝撃的な世界貿易センタービル2棟への激突破壊テロに対して開始されたアフガン戦争以降、米軍関係の死者としては最も高官という。
 アフガン国防省によると、現場は国際部隊がアフガン軍兵士の訓練などを行う施設で、銃を乱射した容疑者はアフガン軍の制服を着ていた。

ISAFは事件や死傷者の詳細について明らかにしていないが、ドイツ軍兵士ら計15人が負傷したとみられる。
 報道によると、アフガン軍兵士が国際部隊を狙った「身内」による乱射事件は、これまでに少なくとも85件起きているという。
以上。

現在米軍だけで3万2千人をアフガンに駐留させているが、2015年には、アフガン軍の軍事教育要員として9千8百人を残し、2016年には完全撤退するとオバマ大統領は本年5月表明している。(これまでに米軍は3300名以上が死亡している)
米軍がアフガンから撤退すれば、再度タリバンが権力を奪取すると思われ、その間、反タリバンの動きをしたアフガン民(各民族)は徹底して粛清されるものと見られる。
これまで先進国が、アフガンにばら撒いた資金は、アフガン政権の権力者たちの懐に貯め込まれており、こうした権力者たちは米軍撤退後は、ドバイあたりで裕福な暮らしをするものと見られる。 
タリバン勢力は、アフガンで権力奪取した後は、周辺のイスラム原理主義者へ波及させ、武器弾薬・麻薬により、血生臭いテロが、ロシア・中国を含むイスラム周辺国へ拡大すると思われる。
 
なお、ドイツ軍は、アフガンに国際治安支援部隊(ISAF)として参戦(ピーク時4500人)し、米軍作戦の後方部隊を担当してきたが、これまでに55人が死亡し、昨年11月完全撤退している。
 イスラム原理主義者が自爆テロを繰り返す限り、アラブ・アフリカのイスラム圏の安定はない。欧米政権が、独裁政権を転覆させたイラクやリビアの現在の血みどろの内戦状態のように。
 前近代的な欧米のキリスト教的なユダヤ教的な考え方の押し付けは、原理主義のイスラム各宗派にはまったく通用しないことを逆に立証してしまっている。
 

[ 2014年8月 6日 ]
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