アイコン 過去最大の米偽装の三瀧商事(株)の元社長服部洋子容疑者ら4人を逮捕/三重県警

三重県警は14日、米穀販売会社の三瀧商事(株)(三重県四日市市広永町1137番地)が、中国産米を混ぜて国産米として販売したとされるコメ偽装事件で、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、名古屋市千種区千種、同社元社長服部洋子容疑者(78)ら4人を逮捕した。

内部告発を受けた農林水産省の調査で判明。同省は偽装されたコメの流通事件で「過去最大規模」とし、三重県警が昨年10月、関係先を家宅捜索し捜査していた。

逮捕容疑は、4人は共謀し、2013年4月1~30日ごろ、米飯類製造・販売会社2社に対し納品書に「国産」などと記載した上で、中国産米を混ぜた精米約13万7150キロを販売した疑い。

2012年12月1日から2013年9月3日の約9ヶ月間にかけ、中国産米を混ぜたコメ825トンを「国産米」と偽り、フジパングループの食品加工業者(日本デリカフレッシュ、日本フーズデリカ)に販売した疑いを持たれている。

三瀧商事は、産地偽装の手口として、中国・アメリカ産のコメを購入した後、そのコメを三瀧商事の親族が経営する関連会社「ジャパンゼネラル」に伝票上で架空販売し、ジャパンゼネラルから愛知県産のコメを購入したように偽装していた。
具体的には、三瀧商事の取引先である製茶業者2社が、自社の必要量以上の加工用米を仕入れ、三瀧商事に販売。2社は伝票上ではジャパンゼネラルに販売したと偽装し、三瀧商事はジャパンゼネラルから架空取引で同量を「主食用米」として仕入れたことにしていた。
三瀧商事は、創業者の発案で2005年頃から偽装を始めたとしており、米トレーサビリティ法が開始された2011年以降は、用途偽装に関わっていた1社との取引は中止したが、もう1社との取引は継続していた。この2社は三瀧商事よりマージンを受け取っていたとしている。偽装の規模は合計4386トンにも上り、コメの偽装としては過去最大とされる。

同社は、米産地偽装で農水省が2013年10月4日、JAS法に基づく改善指示や勧告を行い、改善計画書を11月15日までに提出するよう求めていたが、10月10日までに同社は臨時株主総会を開催してさっさと解散を決議、会社の実態をなくしていた。


 

[ 2014年8月15日 ]
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