アイコン 菅官房長官/エボラ対策薬として要請あれば 「ファビピラビル(商品名アビガン)」を提供へ

菅官房長官は25日午前の記者会見で、世界保健機関(WHO)の要請があれば、富士フイルムホールディングスが開発したエボラ出血熱への効果が期待される未承認薬を提供する用意があることを明らかにした。
 
WHOは未承認薬の利用を協議中だが、菅氏は「WHOの結論が出る前でも、緊急の場合は一定の条件下で個別の要請に応じる用意がある」と述べた。
富士フイルムホールディングスの未承認薬は、インフルエンザ治療薬で、エボラ出血熱にも効く可能性があるとみられている。
 以上、

富士フイルムホールディングスの「ファビピラビル(商品名アビガン)」(開発製造は傘下の富山化学工業)は、日本ではインフルエンザ治療薬として条件付で承認されている。

 同薬は、ウイルスそのものに働きかけ、増殖を抑える効能が認められており、エボラウイルスでもエイズウイルスでも効果がある可能性が高い。ただし、動物実験では効能など確認されているものの、奇形が出ており、妊産婦の使用は厳禁、一定期間の性交はコンドームが絶対条件とされている。なお、エボラ治療薬としては日本でも未承認。

 アメリカのZMappというエボラ治療薬が、アメリカ人患者2人に効能があったと報道されているが、この2人は過去エボラに感染し、助かった少年の血清をZMapp投与前に現地で受けており、どちらが効いているのか、専門家も不明としている。
ZMappの効能は、動物実験で、感染してから短時間(数日間以内)ならば、効能があるとされているが、アメリカ人2人は感染してから1週間以上経過していた。
ZMappも動物実験で効能は確認されているものの奇形の問題を抱えている。
 
富士フイルムの「ファビピラビル(商品名アビガン)」は、投与期間は関係なく、いつでも効能を発揮するという。ただし、増殖を抑えるというものだ。

エボラ治療薬は開発途上であり、ヒトに対する臨床試験がなされたものはない。WHOでは、未承認でも、エボラウイルスの拡散を防ぐため、緊急承認するというもの。
 

[ 2014年8月25日 ]
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