アイコン 7月の経常収支 4167億円2ヶ月ぶり黒字、GDP確定値▲7.1%と速報値より悪化

財務省によると、今年7月の日本の経常収支は、前年同月より▲1,837億円、率にして▲30.6%減の4,167億円の黒字となったものの2ヶ月ぶりの黒字となった。
輸出から輸入を差し引いた今年7月の「貿易収支」は、▲8,281億円の赤字。一方、海外からの配当や利子などのやり取りを示す「第一次所得収支」は、1兆8,531億円の黒字だった。

貿易赤字は、原発停止における燃料輸入および海外からの輸入拡大=日系海外工場からの製品輸入の拡大にある。
また、所得収支の増加は、海外へ進出してしまった日系企業や日系工場およびM&Aで取得した会社からの配当や利子などが拡大し続けていることによるもの。

7月の経常収支
単位/億円
金額
前年同月比
貿易・サービス収支
▲12,871
▲1,612
(赤字幅拡大)
 
貿易収支
▲8,281
▲379
(赤字幅拡大)
 
 
輸出
62,474
4,637
(+8.0%増加)
 
 
輸入
70,755
5,016
(+7.6%増加)
 
サービス収支
▲4,590
▲1,234
(赤字幅拡大)
第一次所得収支
18,531
503
(黒字幅拡大)
第二次所得収支
▲1,493
▲728
(赤字幅拡大)
経常収支
4,167
▲1,837
(黒字幅縮小)
 
<GDP7月確定値>▲7.1%減
内閣府によると、今年4月~6月までのGDP=国内総生産の改定値(確定値)は、年換算した実質の伸び率が▲7.1%減となり、先月の速報段階の▲6.8%から下方修正された。物価変動を除いた実質の伸び率は、前の3ヶ月に比べ▲1.8%減となった。
これを年換算では▲7.1%の大幅減となり、先月、発表された速報値の▲6.8%から0.3ポイント下方修正された。
これは最新の統計データを反映した結果、「企業の設備投資」が先月の速報値時点での▲2.5%減から、改定値では▲5.1%の大幅減になったことや、「個人消費」が、▲5%から▲5.1%減に下方修正されたため。このほか今回、主な項目では「住宅投資」が▲10.4%減、「輸出」は▲0.5%減となっている。
 消費税増税の影響はかなり深刻のようだ。
[ 2014年9月 8日 ]
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