＜１０日＞
・北海道胆振地方（石狩・日高など）の白老町付近でも、１０日午前０時半までに１２０ミリ、午前１時半までに１１０ミリ、さらに午前２時半までに約１２０ミリ、午前６時までに１２０ミリの雨が降り、気象台は１０日午前１時３５分に白老町に土砂災害警戒情報を出した。１０日午前までの２４時間雨量が６００ミリに達している。

・岩手県花巻空港では、１０日午後４時１１分までの１時間に６５.５ミリの非常に激しい雨が降り、観測史上初の大雨。
・東京都江東区亀戸に設置した雨量計で１０日午後６時までの１時間には、８７ミリの猛烈な雨を観測
東京都台東区付近で１０日午後５時半までの１時間に気象庁のレーダー解析で１００ミリの猛烈な雨を観測
・千葉県市川市の周辺では、１０日夕方から雨が強まり、市川市大野町に設置された県の雨量計では、午後８時までの１時間に２０ミリの強い雨を観測し、道路が大規模冠水。

＜１１日午前＞
・千葉県が南房総市に設置した雨量計で１１日午前２時半までの１時間には８１ミリの猛烈な雨
・宮城県石巻市では、午前２時半までの１時間には５５．５ミリの非常に激しい雨
・北海道が札幌市南区石山に設置した雨量計で午前２時までの１時間には５３ミリの非常に激しい雨
・大阪池田市に設置した雨量計で１０日夜１１時から１１日午前０時までの１時間に１１５ミリの猛烈な雨
・兵庫県伊丹市（池田市に隣接）では、１０日夜１１時４０分までの１時間に１０５ミリの猛烈な雨
池田・伊丹の両市では１０日も８０ミリ以上の猛烈な雨が降っている。
・千葉県が富津市に設置した雨量計で午前１時半までの１時間に７２ミリの非常に激しい雨

＜石狩地方に特別警報＞
・北海道千歳市支笏湖付近では午前４時までの１時間に約１００ミリの猛烈な雨
・１１日の北海道内は大気の状態が非常に不安定になっていて、石狩・胆振地方では局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降っていて、札幌市は、市内の６つの区のあわせて６６万人に避難勧告を出し、早めの避難を呼びかけている。
また、札幌市南区と恵庭市で１１日午前５時までの１時間に９０ミリ、札幌市清田区と白老町、北広島市で８０ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、１１日午前５時３５分に石狩地方に対し特別警報が発令された。

＜警報と注意報＞４４都道府県に発令中
気象庁が2014年9月11日5時27分発表の警報地域は、熊本県、静岡県、千葉県、道央、道南となっている。また、そのほか福岡・山口・徳島の３県を除く、全都道府県に注意報が発令されている。
大雨地域の河口や港湾地域は、年間で一番潮位が高くなっている時であり、河川の増水と高潮が重なり合い、満潮時の浸水被害にも注意が必要。

気象庁９月１１日０５時０６分発表分
「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報　第３号」
１１日は北日本と東日本を中心に雷を伴って激しい雨が降り、局地的に非常に激しく降る見込みです。土砂災害、河川の増水やはん濫、低い土地の浸水に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。

［気圧配置など］
　北海道の西海上に動きの遅い低気圧があって、北日本には湿った空気が流れ込んでいます。また、１１日は日本付近の上空約５５００メートルで氷点下１２度以下の寒気が流れ込む見込みです。このため、１１日は北日本と東日本を中心に、広い範囲で大気の状態が非常に不安定となるでしょう。北海
道地方では１２日も大気の非常に不安定な状態が続くおそれがあります。

［防災事項］
　北日本と東日本では所々で雷を伴って激しい雨が降っており、局地的に非常に激しい雨が降っています。北海道地方や東北地方では、土砂災害の危険度が高まっているところがあります。
　１１日は、北日本と東日本を中心に雷を伴った激しい雨が降り、局地的に１時間５０ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
　１２日０６時までの２４時間に予想される雨量は、いずれも多いところで、北海道地方、関東甲信地方　　　　　１５０ミリ、東海地方、東北地方、伊豆諸島で１００ミリの見込み。
土砂災害、河川の増水やはん濫、低い土地の浸水に警戒してください。
　また、１１日は北日本と東日本を中心に、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。また、降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。

［補足事項等］
　地元気象台の発表する、警報や注意報、気象情報等に留意してください。
　次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は１１日１７時頃に発表する予定です。