アイコン 9月の住宅着工戸数▲14.3%減  増税駆込需要の反動あり 注文住宅減少続く

・ 平成26年9月の住宅着工戸数は、75.882戸(前年同月比▲14.3%減)となった。

また、季節調整済年率換算値では88.0万戸(前月比4.1%増)で2ヶ月連続増となった。
(持家・注文住宅) 注文住宅減少続く
前年同月比では8ヶ月連続の減少(前年同月比▲23.4%減、季節調整値の前月比4.0%増)。消費税率引き上げの影響を受けない前々年同月比▲12.5%減。
 
(貸家・アパート・賃貸マンション)相続税対策で今後も増加基調
前年同月比では3ヶ月連続の減少(前年同月比▲5.7%減、季節調整値の前月比6.9%増)。前々年同月比14.6%増。
 
(分譲住宅)
前年同月比では8ヶ月連続の減少(前年同月比▲15.3%減、季節調整値の前月比3.9%増)。前々年同月比4.6%増。
(うち分譲マンション)
前年同月比では8ヶ月連続の減少(前年同月比▲20.4%減)。前々年同月比7.9%増。
(うち分譲一戸建住宅)
前年同月比では5ヶ月連続の減少(前年同月比▲10.1%減)。前々年同月比1.1%増。
 
<利用関係別>
・ 利用関係別にみると、実数値では前年同月比で持家、貸家、分譲住宅とも減少となったが、季節調整値では前月比でいずれも増となった。
 
・ 消費税率引き上げの影響を受けない前々年同月と比べると、総戸数は2.3%増、持家は▲12.5%減、貸家は14.6%増、分譲マンションは7.9%増、分譲戸建ては1.1%増となった。
 
・ 住宅着工の動向については、リーマンショックを受けた大幅な下落(平成21年度)以降、緩やかな持ち直しの傾向が続く中、消費マインドの改善等により、堅 調に推移してきたが、このところ、消費税率引上げに伴う駆込需要の反動もあって、実数では前年同月比で減少している。
 
・持家(注文住宅)の着工については、昨年10月からの受注減により、本年2月から前年同月比で減少している。
 
・分譲マンションの着工については、本年2月から前年同月比で減少している。都心部でマンションの適地が少なく用地確保が難航していること等、複合的な要因が着工戸数の減少に影響を与えていると考えられる。
このような状況のもと、住宅着工については、今後の動向をしっかりと注視していく必要がある。
以上、
 
注文住宅は、増税前の駆け込み需要を除けば、安倍政権発足以前より急激に大幅に落ちている。賃貸物件は1月からの相続税増税の対策により再度需要が高まる見通し。

 

着工戸数 季節調整済年率換算値の推移
/万戸
総戸数
注文住宅
賃貸物
分譲物
2012年9月
86.4
31.7
31.0
23.7
10
96.3
32.4
37.2
26.2
11
90.9
32.1
32.5
25.5
12
89.0
32.3
30.8
25.2
2013年1月
87.9
32.7
29.8
24.6
2
91.3
32.1
31.4
26.7
3
91.9
33.5
34.2
25.0
4
93.8
36.2
35.1
23.5
5
102.6
34.6
35.8
29.8
6
97.5
34.5
35.7
28.2
7
87.7
34.5
35.7
26.7
8
96.6
34.4
34.2
26.8
9
102.8
36.1
37.4
29.4
10
103.0
38.1
38.3
25.6
11
103.7
39.3
38.2
25.1
12
105.5
38.6
40.3
25.9
2014年1月
87.7
34.6
36.3
26.7
2
91.9
31.9
39.0
21.1
3
89.5
29.2
38.2
23.0
4
90.6
30.4
39.2
21.7
5
87.2
26.7
36.9
21.7
6
88.3
28.0
36.4
24.9
7
83.9
25.8
33.0
24.6
8
84.5
26.6
32.9
24.0
9
88.0
27.6
35.1
24.9
 
 
[ 2014年10月31日 ]
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