アイコン 佐賀県知事選 山口氏圧勝 自民3連敗 オスプレイの樋渡氏落選

「佐賀のことは佐賀が決める」として、11日に投開票された佐賀県知事選挙は、元総務省の官僚の山口祥義氏(49歳)が、自民・公明の与党が推薦した候補を破り、初当選を果たした。自民党は、滋賀・沖縄に続いて知事選は3連敗となった。

古川知事が衆院選に出馬して国会議員に出世、その後継者に抜擢した自民・公明の与党が強力支援した前武雄市長の樋渡啓祐氏、一方、自民党の有力支持団体である農政協議会や一部保守系議員、民主党、有明漁連も山口氏を支援、事実上の保守分裂選挙となっていた。

何としても3連敗を避けたい自民党は、これまで閣僚や党幹部が連日応援に入るなど、樋渡氏を全面支援したが、滋賀・沖縄に続いて知事選は3連敗となった。

農協解体を謳う自民党政権は、対する農業王国の佐賀県の民意には勝てなかった。また、民意も何も形成されていない段階から御用聞きの古川知事(当時)を使って、いつもの大枚の金の力でゴリ押しに進めようとする佐賀空港のオスプレイ基地化に対しても「ノンプレイ」を突き付けるものとなった。

開票の結果は、
山口祥義(無所属・新)当選、18万2795票。
樋渡啓祐(無所属・新)、14万3720票。
島谷幸宏(無所属・新)、3万2844票。
飯盛良隆(無所属・新)、6951票。
過半数の市町村で山口氏が樋渡氏を上回った。

自民党は、今後とも樋渡啓祐氏の面倒を見ようが、武雄市の行政は道半ばでの県知事選出馬であったことから、武雄市自身が樋渡氏の後継者が市長に今回なったものの地元の人物であり、樋渡氏というバックも失い、旧勢力の巻き返しから行政改革も大きく後退するものと見られる。
実験都市として武雄市における樋渡啓祐市長の挑戦は目を見張るものも一部あったが、道半ばで、結局、普通のお人のように権力欲に溺れ、知事になる欲望に駆られ、今回、県民から中央政権からの自民党票や強力な公明党票を擁しながらノンを突き付けられてしまった。

もしも、樋渡啓祐氏が過疎地の武雄市を、県レベルや全国のモデル都市に仕上げ、市民や県民が望む段階に至っていたら、こうした結果にならなかったと思われる。所詮、口から生まれた樋渡啓祐氏に過ぎなかったようだ。

今後、樋渡啓祐氏は自民党により、参議院や衆議院の候補に抜擢されようが、保利衆議引退を受け世渡りだけが上手な古川前県知事のように旨く行くかどうかは分からない。
古川前知事も知事当初は、保守リベラル派として県民の人気も高かったが、県知事としては、0歳に重ねるごとに裏でこそこそ動き回り、更年期障害どころか高齢者障害が浮き彫りとなっていた。

[ 2015年1月13日 ]
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