アイコン 「かぐや姫の物語」アカデミー賞ノミネート 高畑勲監督の「美の世界」

アカデミー賞の各賞の候補が発表され、長編アニメーション賞に高畑勲監督の作品、「かぐや姫の物語」が、また、短編アニメーション賞にアメリカを拠点に活動する堤大介監督の作品、「ダム・キーパー」がそれぞれノミネートされた。
今年で87回目を迎えるアカデミー賞の各賞の候補が15日、ロサンゼルス近郊のビバリーヒルズで発表された。
このうち長編アニメーション賞には、高畑勲監督の作品、「かぐや姫の物語」が5つの候補の一つとしてノミネートされた。
「かぐや姫の物語」は竹取物語を原作に、「かぐや姫が何のために地球に来て、なぜ月に帰ることになったのか」を独自の視点で描いた作品、美しい映像表現が海外でも高い評価を受けている。

日本の映画が、アカデミー賞の長編アニメーション賞にノミネートされるのは昨年の宮崎駿監督の「風立ちぬ」に続いて2年連続の4回目、高畑監督の作品がノミネートされるのは初めて。

また、短編アニメーション賞にアメリカを拠点に活動する堤大介監督(40歳)の作品、「ダム・キーパー」がノミネートされた。
「ダム・キーパー」は、汚染された空気から町を守る豚の少年の姿を、素朴で暖かみのあるタッチで描いた18分の短編アニメーション作品。
アカデミー賞の発表と授賞式は来月22日、ハリウッドで行われる。

<高畑監督コメント発表>
「ノミネートされたことを光栄に思います。ノミネートしてくださったアカデミー会員の方々、この作品を高く評価してくださった方々、そして北米での公開に協力してくださった方々に心から感謝します。そして、この作品に関わったすべてのスタッフに感謝します」。

<堤監督もコメント発表>
「オスカーにノミネートされるとは夢にも思っておりませんでした。自分たちは映画人としてはまだまだ半人前ですが、この世の映画人、映画ファンのたくさんの人たちと私たちの映画作りへの情熱を分かち合える機会を与えていただいたことにただただ感謝します。また、アニメーションの世界に生きる人間として高畑監督がノミネートされたことを心からうれしく思っております」。
以上、

堤氏が高畑監督のノミネートを喜ぶのはやはり日本人しかできないことだろう。堤氏は日本でも大ヒットした「トイ・ストーリー3」、「モンスターズ・ユニバーシティ」でもアート・ディレクターを務め、作品が持つ世界観を創り出す全体の色彩と照明効果を統括監督した米アニメ界で高い評価を得ているアート・ディレクターの実力者。
アメリカの美大へ入学して米アニメの世界に入った堤氏は、日本のクリエーターに対して次のように述べている。
「100%望む結果が出ることなんてないんだ、チャレンジこそが学びなんだと、『今できないこと』に挑戦する情熱を持ち続けていれば、人はいつだって現状を変えることができる」

かぐや姫の物語

ダム・キーパー

[ 2015年1月16日 ]
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