アイコン 浦安市役所の建設現場からPCB基準値の8倍検出で工事ストップ

千葉県浦安市の新市庁舎建設用地で、法律の基準を約8倍上回る有毒性の化学物質、ポリ塩化ビフェニール(PCB)が検出されていた。
この影響で昨年7月初めに着工した建設工事は汚染エリア周辺で工事が中断し、来春完工予定がずれ込む。
秘密主義の浦安市は、昨夏に検出を確認していたが、16日になり初めて公表した。
新市庁舎は地上11階、隣接する現庁舎の解体費などを含めた建設費の契約金額は約107億5千万円で建設中。

市によると昨年7月末、現場の試掘で、1960年代中頃製のコンデンサーを発見した。翌月の調査でPCBの土への漏出を確認し、地表から3メートル下の土中で、土壌汚染対策法の基準値(1リットル当たり0・003ミリグラム)に対し、最大0.025ミリグラムのPCBが検出され、千葉県に届け出た。
 県水質保全課があらためて審査し、先月30日、現場の22平方メートルを汚染区域に指定した。市はこの間、新市庁舎の基礎工事に着手できず、汚染区域での工事再開に必要な県の了解もまだ得られていない。

市は県の指導を受け、汚染土壌の搬出準備を進め、早ければ17日にも富山県の処分場への搬出が始まる。ただ搬出完了までに1ヶ月かかる可能性がある。

浦安市役所は、PCB検出を公表してこなかった理由について、臭い物には蓋をせろという官僚丸出しの論理で「いたずらに不安をあおるのを避けたかった」(森本健二・庁舎建設担当参事)としている。

[ 2015年2月17日 ]
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