アイコン ロッキードの韓国型戦闘機(KF-X)について

韓国型戦闘機(KF-X)開発事業の優先交渉対象者に韓国航空宇宙産業(KAI)が選ばれた。防衛事業庁はKAIと5月まで技術・価格などに関する交渉を進めた後、6月に企業を最終選定する。
KF-Xは開発費と量産費用を合わせて18兆ウォン(約2兆円)ほど投入される建軍以来最大の武器事業。
空軍の老朽化したF-4とF-5戦闘機の代わりに、KF-16戦闘機より性能が優れた約100機を生産する。開発は2025年、戦力化は2032年に終わる。

海外に輸出する高等訓練機T-50、軽攻撃機FA-50に続き、戦闘機も国内の研究開発で製造できるレベルに達した。1970年に自主国防論が登場して以来約半世紀ぶり。
韓国型戦闘機事業が領空の守護を牽引しながら、輸出を通じた航空産業の発展にも寄与すると期待する。同級の戦闘機で最高性能を誇ってこそ輸出も可能になるだろう。

課題も少なくない。戦闘機を開発するのに必要な核心技術を米国などから移転される必要がある。戦闘機は先端技術の集約体。
KAIは、米ロッキードマーチンと技術移転・投資に関する了解覚書を締結した状態。ロッキードマーチンは、次期戦闘機事業オフセット取引交渉でKF-X技術の移転を韓国政府に約束したことがある。技術移転に支障がないようにし、海外輸出にも問題の素地がないように初期から対応する必要がある。天文学的な開発費の安定的確保もカギになるとみられる。
事業の透明性も重要。防衛産業の不正が次々と明るみに出る中、国民の防衛産業に対する不信感はピークに達している。
現在、KAIは監査院の調査を受けている。政・官・軍対象の商品券ロビー活動疑惑と為替差益を利用した資金づくりの疑惑が監査の対象という。韓国型戦闘機事業が問題なく進むには一点の不正疑惑もあってはならない。
以上、韓国紙参照

ところで、韓国のT-50のアクロバット飛行隊でさえ、中国の航空ショーに参加を表明しながら、アメリカの技術が6割入っていることから、アメリカから参加を見遅らさせられた。
最新鋭の戦闘機を韓国で造ろうが、技術はほとんどがアメリカのロッキードにあり、アメリカの許可なしに輸出することはできない。また輸出しても大量のロッキードのパテントが入り、利益のほとんどをロッキードに持っていかれてしまう。エンジンも造れない。エンジンもGE系かロールスロイス系など外国のメーカーのエンジンを購入して搭載することになる。
韓国の記事を読んでいると、馬鹿馬鹿しいくらい わかっていない。
過去、外国製のミサイルを購入した韓国が、分解して自国産として製造しようとしたが、バレてしまった。今では、韓国へ輸出する軍事用装備品の電子機器は、すべて完全密封でパッケージ化され、開封しようものなら、即、メーカー側に伝わるシステムになっている。
やはり、自力でコツコツ研究開発するしかないのだ。2兆円かけようが、10兆円かけようが、ライランス生産は、海外への輸出ともなるとライセンス提供者に拘束されるのは当然のこと。しかも、軍事技術であるため、米政府の許可も必要となる。2兆円を取り戻そうという姑息な考え方でどうして自国でさえ防衛できようか。そうした発想こそが、韓国軍での贈収賄事件が多発する根底の原因にもなっている。
 

[ 2015年3月31日 ]
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