アイコン 群馬大病院は機能低下致死状態 腹くう鏡手術調査委で学外委員情報隠蔽

患者は医師にとってのモルモットではない。
群馬大学は、デタラメ腹くう鏡手術死亡事件で、大学が作った調査委員会では、調査委員に対し隠蔽が明らかになっており、第3者委員会を立ち上げなければ、また同じ問題を繰り返すことになる。
その能力が疑われる群馬大学にあり、第3者調査委員会の発足を厚労省が行うしかないだろう。それとも執刀医のほか担当部長などを、刑事事件として、検察が調べ上げることも考えられる。
次のとおり群馬大学の調査委員会はお粗末過ぎる。

群馬大学医学部附属病院で腹くう鏡手術を受けた患者8人が手術後に死亡した問題で、調査委員会のメンバーとなった学外の委員4人が、いずれも最初の1回しか出席を求められず、患者を執刀した医師への聞き取り調査の内容も知らされていなかった。

患者が死亡した経緯などについて十分議論出来なかったと話す委員もいて、事故原因の調査が十分に出来たのか疑問が出ている。

群馬大学医学部附属病院は、昨年6月までの4年間に、40代の男性医師が腹くう鏡を使って肝臓手術をした患者8人が手術後に死亡し、今月3日、「すべての事例において過失があった」などとする最終報告書が公表した。

最終報告書は、学内と学外の委員12人構成の調査委員会がまとめたが、学外委員4人は、いずれも大学側に出席を求められたのは9回あった会合のうち1回目だけ、その後の会議の議事録や患者を執刀した医師の聞取調査の内容については知らされていなかった。

委員の中には、患者が亡くなった原因の究明や問題の発覚が遅れた経緯について十分な議論が出来なく、8人もの患者が死亡した医療事故について調査が十分だったのか疑問が出ている。
この問題を巡っては、遺族側の弁護団も医療事故が起きた詳しい状況が明らかになっていないと調査の継続を求めている。
群馬大学医学部附属病院は「学外の委員は、業務の都合などの事情によりすべての会合に参加できないこともあった。その場合、資料などを送って確認してもらっていたので議論は可能だったと考えている」とかってなコメントをしている。
学外委員全員の4名が1回しか会合に参加できないことは、まったく考えられず、群大病院の言い逃れ、隠蔽体質が更に浮き彫りとなっている。
そんなに忙しく参加できなければ学外委員自身が委員にはならなかったはずだ。

こうした隠蔽体質問題が、同一執刀医による8人死亡(腹くう鏡手術)や開腹手術による10名の死亡事件を引き起こしたものといえよう。
事件の原因は、群馬大学および付属病院が、必要な院内の臨床試験審査委員会に対する事前申請制度もまったく機能させていなかったことが上げられる。そのため、腹くう鏡手術は執刀医の独断で好き勝手にそれも長年にわたり行われ、同一執刀医により医療事件が発生しており、病院自身が機能低下して致死状態にあることをさらけ出している。

こうした事件の発生は、群馬大学側に、一番大事な患者の生命を守るという基本姿勢が欠落して、もはや患者はモルモット状態におかれていたことになる。執刀医に対する管理能力が100%なかった結果であり、大学病院を解体するか、大学トップ3人と付属病院トップ5人を首にするしか、群馬大および群馬大付属病院の改革は図れないだろう。
 

[ 2015年3月17日 ]
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