福岡市・警固断層 最大震度7の恐れ ほとんどの建物が倒壊 大野城市も
福岡市の直下を通る活断層、「警固断層」で地震が起きた場合、震度 6強以上の揺れが想定されているが、九州大学を中心とする研究グループが、断層の構造などを詳しく調べた研究結果、地震の際に特に強い揺れが起きる場所 が、福岡市中心部と大野城市付近にあることがわかったという。
「警固断層」は、博多湾から福岡市の直下を通り筑紫野市方面に伸びる活断層で、これまでの国の調査で今後30年以内に震度6強以上の地震が起きる確率が最大で6%と全国の活断層の中でも高いとされている。
九州大学地震火山観測研究センターの清水洋教授を中心とした研究グループは、国の委託を受けて昨年度までの3年間にわたり、人工的な振動を与えたり、ボーリングをしたりして断層の位置や形状、地下構造などを調べてきた。
九州大学地震火山観測研究センターの清水洋教授を中心とした研究グループは、国の委託を受けて昨年度までの3年間にわたり、人工的な振動を与えたり、ボーリングをしたりして断層の位置や形状、地下構造などを調べてきた。
この結果、地震の際に特に激しい揺れを発生させる場所が福岡市中心部と大野城市付近にあることがわかったという。
この激しい揺れは、最大で震度7に達し、ほとんどの建物が倒壊もしくは大破するおそれがあるということで、グループではこれまでの被害想定を見直す必要があるとしている。
清水教授は「これまでの基準をうのみにせずもっと大きな揺れもあり得ると知って、それぞれの立場で地震対策を立てて欲しい」と話していて、18日福岡市内で行われるフォーラムで研究結果を発表することにしている。
以上、NHK参照
警固断層は、NHKの下記地図外に、博多湾-志賀島-玄海島―まで延びており、先の福岡県西方沖地震の震源地は玄海島付近だった。その地震が断層を通じ、福岡市中央区の大名・警固地区のマンションで大きな被害をもたらした。
NHKが警固断層の起点は博多湾とする報道は間違いであり、福岡県西方沖地震の以前の認識と同じとなっている。それまで把握されなかったその間違いが玄海島に大きな被害をもたらした。
警固断層の海底で大きな地震が発生した場合、津波の危険性もあり、福岡市中心街は元々埋立地であり、海岸域とともに要注意だ。
気象庁 福岡県西方沖地震の当時の情報
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/gaikyo/kaisetsu/kaisetsu200503201230.pdf
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