アイコン 中国ににじり寄るオバマ AIIBとADBが協力する案を提示 日本は合体提案を・・

世界経済を支配した中国の前にもはや敵なし、ならば・・・
アメリカのオバマ大統領が中国主導のアジアインフラ投資銀行に対して、共同事業の提案を行った。
報道記事によると、米国主導の世界銀行や日米主導のアジア開発銀行(ADB)と、中国主導で創設されるアジアインフラ投資銀行(AIIB)が協力する案をアメリカ側が提案した。

アメリカのシーツ財務次官(国際問題担当)は「世銀やADBとの共同出資事業は、歴史的に有効性が証明された高い基準を確保することに役立つ」と述べ、中国と協力する方針を示唆した。

当初、アメリカは中国のアジアインフラ銀行に参加しないように呼び掛けていたが、イギリスやドイツ・フランス・イタリアなど次から次に先進国が参加を表明した事から、慌てふためき方針を変えた。
日本政府は、盲目的アメリカ追随主義、アメリカの鸚鵡返しで「参加するのは難しい」とばかり言っていたことから、アメリカから梯子を外された状態に至った。
以上、

何回も記載するが、米国は自国だけの利益しか考えない国、日本などの同盟国は、単に利用価値が高いだけの関係。戦後70年米国に尻尾を振り続けてきた日本でしかないのが現実。

中国の防空識別権設定では、オバマが中国に飛んで行き、撤回させるのかと思いきや、暗黙下承認してしまい唖然、驚き桃の木山椒の木だった。アメリカは自国の利益のためなら掌を返すことなど日常茶飯事だ。日本なんか知ったことかとなる。日本の大いなる米国に寄せる願望は幻想に過ぎない。

中国は経済において、世界支配に動き成功している。ウクライナ経済制裁で窮地に陥ったロシアに助け船を出しLNG契約を締結して関係強化、経済低迷が続く欧州へは、おいでおいでと誘い込み、投資もちらつかせ、・玉を握りつぶした。
残るは日米、米国は直接的に対峙する日本と違い、中国市場でGMだけでも354万台を売り上げ、アップルがプレミアム市場で圧倒的な強さを発揮した中国市場にあり、米国にとって中国市場は計り知れないものとなっている。

中国の銭の前に先進国といわれる欧州各国は、投資という見返りを狙い、雪崩を打って中国のAIIBに参加を表明した。それもアメリカの最大の盟友であるはずのイギリスが最初に表明したのだった。
イギリスはユーロ圏に入らず、ユーロ圏を尻目に経済好調を続けてきた。その間、中国からの不動産投資により、バブルを演じさせるほどだった。しかし、イギリスの住宅政策の変更で、そうした中国投資が減少した途端、経済は不調に陥っている。イギリスにしてみれば、恥も外聞もなく今回の参加表明は、再度、中国様来て頂戴と言いたかっただけだ。

こうして、ロシア・欧州先進国を手玉に取った中国、もはや、日米が逆に孤立する状況に陥っていた。そうした中、孤立を恐れたオバマが中国ににじり寄ったしだいである。

日本も中国との関係において、政治や領土問題は別として、経済で対立軸を有しているわけではなく、中国側も観光において大勢の訪日客が来るようになった。彼らに日本を知らしめ、もっともっと多くの中国人観光客を呼び寄せたらば、おもてなしマジックで、帰国して親日の広がりを演出させることだって可能だろう。

欧米同様、経済がグローバル化した現実において、時として、経済分野での政治的な付合いは必要のようだ。相手が求めているからこそ、関係改善も図れるというものだ。コミュニケーションもなくしてしまったらもうおしまい。
日本はAIIBとADBを合体させる案を提示すべきだろう。もしくは政経分離でここまでくれば参加もありだ。
中国側が設定したAIIBの設立参加締め切り日は今月末となっている。

いつのまにか欧米が問題にしなくなった中国の問題は、
(1)シナ海に勝手に引いた9段線内を自国領土とする覇権主義にあり、
(2)ウイグル族に対する民族浄化=異民族排斥、
(3)チベット・ウイグル族に対する宗教弾圧、
(4)人権問題=言論の自由0、
(5)国民軽視の産業政策=環境破壊・健康破壊問題
などにある。
白猫論の鄧小平が招聘したパナ社青島工場を破壊した時から、中国共産党は壊れかけてもいる。
中国3千年の歴史にあり、日本も50年・100年サイクルで、政治的なお付合いをしていく必要があろう。それもコミュニケーションが途絶えたらおしまいだが・・・。
中国3千年の歴史は常に戦いの歴史であることも念頭に置いておくべきだ。
 

[ 2015年3月25日 ]
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