アイコン 五島沖洋上風力発電実証機で水素製造へ なんと送電容量不足のため切り替え

環境省は、長崎県の五島列島の椛島沖で、一昨年から海に浮かべた風車で発電する国内最大規模の洋上風力発電の実証実験を進めている。
当実証実験で、余った電力で水素を作り、二酸化炭素を排出しないエネルギーとして活用する取り組みが始めた。
余った電力とは聞こえがよいが、実は、発電能力は一般家庭のおよそ1800世帯分をまかなえる2MWに上るものの、送電線の容量が小さく電力が余る状態となっている。
当初から分かっていて手当然だろうが、重大なチェック漏れだったのだろう。災いを福となす取り組みとなっている。

余った電力を使って水から水素を作り、二酸化炭素を排出しないエネルギーとして活用する取り組みを始めた。

椛島にある水素の製造設備は、洋上風力発電の電力で稼働していて、造られた水素は液体の化合物の状態にしてタンクに貯蔵されている。

6日は水素を入れた容器が搬出され、五島列島で最も大きい福江島に船で運ばれた。水素は、福江島で給湯設備の燃料として使われ、将来は水素を燃料とする自動車や船に活用することが検討されている。

環境省は、この取り組みが進むことで、離島など送電線の容量が小さい地域でも風力発電が普及する可能性が高まると期待している。

環境省の委託で実証実験を行っている戸田建設の担当者は「離島などでの再生可能エネルギーの導入拡大につながる上、二酸化炭素の削減も期待できる」と話している。

<長崎五島沖洋上風力発電事業受託者>
戸田建設、日立製作所、芙蓉海洋開発、九州大学、海上技術安全研究所

五島沖洋上風力発電

[ 2015年4月 7日 ]
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