アイコン 電光石火!内閣官房長官・小山内和博(濱嘉之)

迫真(リアリティー)は現実(リアル)を超える!

電光石火!内閣官房長官・小山内和博(濱嘉之)警視庁出身の作家で、超人気シリーズ「警視庁公安部・青山望」の著者である濱嘉文氏の「電光石火!内閣官房長官・小山内和博」(文春文庫)という小説が凄すぎる。
 官房長官とその警察庁出身の秘書官が主人公という設定も奇抜だが、小説の主人公である小山内和博官房長官のモデルが今の菅義偉官房長だというところも大胆である。
 小説は現実の出来事に微妙にリンクする形で物語りが進み、それぞれの登場人物の政治家や官僚のモデルを推測してたら、あっという間に読み終えていた。

現実に3月5日、菅官房長官は沖縄県の翁長知事と那覇市内のホテルで翁長氏が知事になってから初めての会談を行ったが、誰もが予想した通り会談は平行線で終わった。

菅官房長官と翁長知事の会談のニュースをテレビで見ながら小説の中の大田秘書官と小山内官房長官のこんな描写を思い出した。

「辺野古はやはり終った話でいいんですか?」

「条約というのは国内法に優先する。すでに日本国としてアメリカに移転先を通告している。知事が替わったからと言って、前知事と交わした合意文書まで反故にできるものではない」

「新しい知事は強硬に反発すると想われますが・・・・・・」

「お互いに大人の対応をするしかないだろうな。沖縄に対する経済的な支援を打ち切るようなことはしない。ギリギリの譲歩はあるにしても、辺野古への移転は決定事項だ」

「政権は今回の知事選の結果を見越したうえで、前知事と合意したとの噂も飛び交っていますが・・・・」

菅長官と沖縄・翁長知事が初会談

小山内ががチラリと太田を見て言った。
「前知事は真剣に沖縄の将来を考えていたし、我々の真意が伝わった結果、合意に至ったということだ。新知事は基地がなければ沖縄の経済は変わっていた旨の 発言をしているようだが、どうも国家的観点が欠けているように思える。基地があるならあるで、新たな産業を興すことはできたはずだ。県政の努力も足りなかっ たということだ。」

「前知事はその点にも尽力されていた・・・・ということですね」
「だから、国も最大限のバックアップをして、航空貨物のハブ拠点を作ったり、情報産業の拠点作りを進めようとしている」
「あとは県民の意識向上が求められるということですか?」
「普天間が移転した後の政策は全て県に任せている。そのシナリオを敏速かつ効果的に、どこまで実現できるか・・・・がカギだな」
「そこで新知事の手腕が試されるわけですね。」

小山内が腕組みして目を瞑ったのを見て、大田はゆっくりと立ち上がった。小山内がすでに次のことを考え始めていることが大田にはわかっていた。これも官房長官秘書官として阿吽の呼吸だった。

電光石火!内閣官房長官・小山内和博(濱嘉之)を一読することをおススメします。

 

[ 2015年4月 7日 ]
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