アイコン 韓国 ベトナム戦争記憶レセプションを曹渓宗が会場使用を取り消す

 「歴史歪曲の二重定規」と批判相次ぐ
 「私たちがベトナム戦問題を解決できなければ日本との過去の歴史も解決されない」
 専門家は参戦軍人団体に苦言「感情的対応は問題解決の助けにならない」
 「合理的な考えの人たちが組織文化を変えねば」

ベトナム戦当時の韓国軍駐屯地域で発生した民間人虐殺被害者が参加する行事が、参戦軍人団体などの激しい反発で会場の予約が取り消されるなど、異常な事態となっている。

参戦軍人団体は「歴史を歪曲する不純勢力の反民族的行為」と主張し、行事を大規模集会で「完全に封鎖」すると警告した。

歴史と領土を歪曲した日本の中学校教科書検定結果をめぐり韓国社会が騒然とした6日、その韓国社会の一部の二重の歴史認識が露わになったとも指摘される。
 
平和博物館は7日午後7時、ソウル堅志洞の曹渓寺内にある韓国仏教歴史文化記念館国際会議場でベトナム戦を扱ったイ・ジェガプ写真展「一つの戦争、二つの記憶」のレセプション行事を行う予定だった。
先月6日に手続きを終えていたが、曹渓宗財務部は3日になり突然、申請を取り消すと平和博物館に通知した。
曹渓宗はハンギョレとの通話で「理念葛藤と安全上の問題で行事を取り消すことにした」と明らかにした。
 レセプションには、4日にベトナム戦終戦40年目にして初めて韓国の土を踏んだベトナム戦民間人虐殺被害者ウンウイェントルロン氏(64)とウンウイェンティタン氏(55)が参加する予定だった。

曹渓宗が突如行事を取り消したのは「大韓民国ベトナム戦参戦者会」や「大韓民国枯れ葉剤戦友会」などのベトナム戦参戦軍人団体の反発を憂慮したためだ。

ベトナム戦参戦者会は2日、曹渓宗に行事手続きの取り消しを求める公文書を送り付けた。
シン・ホチョル ベトナム戦参戦者会事務総長は「捏造された(内容の)行事なので開催してはならない。座視しない」と主張した。

ベトナム戦参戦者会は会員たちに「左傾化した反国家的な一部勢力が民間人虐殺被害者の証言という、根拠も証拠もない演劇を行おうとしている。命を縮める覚悟で彼らの陰謀を粉砕する」と公示した。
枯れ葉剤戦友会はベトナム戦民間人虐殺を最初に報道した時事週刊誌ハンギョレ21の記事に抗議し2000年6月、ソウル麻浦(マポ)区 孔徳(コンドク)洞のハンギョレ本社に乱入して防火を試み、印刷施設、自動車、コンピュータなどを壊した。関連者が拘束されると枯れ葉剤戦友会役員がハンギョレを訪ねて謝罪している。

以上、ハンギョレ新聞
ベトナム戦争では、韓国軍はベトナムの民間人4万数千人を強姦及び虐殺・殺戮したと米国の資料で明らかにされている。
「大韓民国枯れ葉剤戦友会」は、ベトナム戦争に参戦し、アメリカの無差別枯葉剤大量散布により、枯葉剤=ダイオキシンの後遺症を受けた軍人たちで組織されている。彼らもベトナム戦争の被害者ながら、ベトナムの民間人を虐殺した加害者の軍人らである。ベトナム戦争では、当時の韓国軍事政権は外貨稼ぎに軍隊を5万人送っており、参戦延人数は30万人とされている。

日本大使館の在韓国外交官らを招くレセプションで、ソウルのロッテホテルは、直前になり予約していた会場使用を断った。日本大使館はほかに会場依頼する時間的な余裕もまったくなく、大使公邸で開催した。こうした屈辱は忘れてはなるまい。ロッテホテルのオーナーはチョコレートのロッテと同じだ。

戦争はすべての理性をなくし、なくさせ、人が人でなくなる。それがテロであり、内戦であり、戦争だ。
 

[ 2015年4月 7日 ]
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