アイコン 中国石油化工(シノペック)の王天普社長を調査/中央規律検査委員会(CCDI)

中国の汚職調査機関、中央規律検査委員会(CCDI)は27日、国有企業の中国石油化工(シノペック)の王天普社長を「重大な規律違反」で調査していると発表した。

シノペックの広報担当は、CCDIから王氏に関する通知を受け、同社幹部らが同日緊急会合を開催したことを明らかにし、同社が政府の決定を全面的に支持していく方針を示した。
習近平国家主席が汚職撲滅運動を進めるなか、CCDIは2月、中国の国営企業大手26社に対する調査を強化すると発表していた。

周永康の失脚は、周が江沢民一派であり、習近平に権力闘争において負けただけのこと。習の勢いはCCDIを使い、今や習体制を誕生させた胡錦濤元主席が任命した人民開放軍元最高幹部を含まれており、見境なしに全権掌握を断行しているものと見られる。

中国のド官僚で埃が出ない者はおらず、権力者と非権力者の戦いとなっており、すでに見えている。失脚した周永康は、国営の中国石油天然気集団公司(CNPC)の元総経理、CNPCの子会社には上場している中国石油化工股份有限公司(シノペック)と中国石油天然気(ペトロチャイナ)がある。
周永康の親族はCNPCの多くの傘下企業の代表であったとされ、こうした親族は周永康失脚とともに逮捕されたり、代表から追放されたりしている。
王天普社長がどこの段階で問題となっているのか定かではないが、周永康との関係もしくは、スイス銀行の秘密口座開示事件による隠し口座が発覚したかしかないだろう。

中国石油化工股份有限公司(シノペック)は2013年に、青島のパイプラインで爆発事故を起こしており、多くの犠牲者が出たとされるが、道路が隆起するなど公表された以外は報道管制がしかれ全貌を明らかにしていない。

また、両子会社とも劣悪ガソリンを精製しており、大気汚染の最大の原因を作っている。脱硫装置に巨額な資金を要することから、当時中央政治局員だった周永康から現状容認されたままになっているとされる。
この問題も習政権は、大気汚染撲滅を謳っており、王天普社長を失脚させることで、自動車による大気汚染問題も一気に片付ける方策かもしれない。

[ 2015年4月28日 ]
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