アイコン 3月の外食産業 回復鈍く▲4.6%減 ファストF下げとまらず/日本フードサービス協会

<全体概況>
 3月は、北日本以外の地域では比較的天候に恵まれたものの、土曜日と祝日が重なり土曜日が前年より2日少なかったことから、多くの業種で客数が前年を下回った。
ファミリーレストランは客数が前年を下回ったが、客単価の上昇から好調な売上となった一方で、ファーストフードの洋風は異物混入問題の影響からの回復が鈍く、外食全体の売上を95.4%に下押しする結果となった。
また、昨年の消費税増税前の駆け込み需要の反動で、複合商業施設の集客が鈍ったため、ショッピングセンター等に入店する外食店の一部では客足に影響が見られた。

<業態別概況>
1、ファーストフード業態
 ●全体売上は90.0%と前年を下回った。
 ●洋風は、新商品が好調な店があった一方、引き続き異物混入問題の影響が残り、売上は80.4%と大きくマイナスとなった。
 ●和風は、昨年4月以降、客数は引き続き厳しいものの、客単価の上昇で売上は100.9%となった。麺類は、新メニューの投入等で売上は103.5%と堅調。持ち帰り米飯・回転寿司は、3月終盤の花見がプラスになった店もあったが、土曜日が少ない影響等もあり、売上は前年を下回った。その他は「カレー」が好調に推移した。

2、ファミリーレストラン業態
 ●全体売上は102.0%と前年を上回った。
 ●「洋風」「中華」で客数が前年を下回る中、全ての業種で客単価が前年を上回り、売上は「中華」以外の業種で前年を上回る結果となった。

3、パブ・居酒屋業態
 ●全体に店舗の整理統合が進む中で、「パブ・ビアホール」は販促活動が奏功し売上は前年を上回ったが、「居酒屋」は振るわず、客数・客単価・売上ともにマイナスとなった。


4、ディナーレストラン業態
 ●客数はわずかに前年に及ばなかったものの、新規出店と一部の高価格帯店の好調があいまって、売上は前年を上回った。

5、喫茶業態
 ●商業施設立地の店では客足が落ちたところもあるが、季節メニュー等で客単価が上昇、売上は103.7%となった。
以上、

昨年3月は駆け込み需要で商業店が活況を呈していたことから、落ち込みも仕方ないだろうが、4月もこのような状況が続けば、いよいよおかしくなってくる。

[ 2015年4月28日 ]
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