WTI原油価格57.57ドルまで上昇 イエメン情勢悪化受け
原油価格が最近では高値のWTI先物価格が57.57ドルと上昇している。こ れまでの最低価格は43ドル前後だった。4月に入り、シェールオイルの生産が、原油価格の下落で掘削リグの稼動が半減し、その効果がやっと表面化、50ド ルを超えていたところに、イエメン情勢悪化を受け、上昇が続いている。イエメンは産油国ではないものの、サウジアラビアを中心にアラビアの空軍部隊がイエ メンを空爆し続けており、原油価格の上昇を招いている。心理的な作用でいくらでも上下する。
今後、イラン問題が解決した場合、禁輸措置が解かれ、市場にイラン産原油が大量に出回ることになる。また、価格が上がれば、休止しているシェールオイルの掘削リグが再び動き出し、大増産されることになる。
世界経済がよくならない限り、OPECが生産調整しない限り、一時的に原油価格が上がったところで需給面からまた下落する。
本日(24日)の株価は、こうしたことを受け、午前9時15分現在、前日比60円前後の安値の20,125円前後で推移している。円は対ドルが119.60円、対ユーロは129.28円
なお、イエメンで攻勢をかけているフーシ派はイスラムシーア派、同じシーア派のイランが支援している。それを遮断すべくイエメンに近いアラビア海入り口付近に米空母が派遣された。
空爆を行っているサウジはじめ首長国連邦やクウェートはスンニ派であり、イエメンの政権もスンニ派、宗派戦争となっている。
イエメン国民の宗教は4割がシーア派、5割がスンニ派、1割が他宗教となっている。
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