アイコン 実質賃金 前年比2.6%減、23ヶ月連続マイナス

厚生労働省が1日発表した3月の毎月勤労統計調査(速報)によると、物価の変動を考慮した実質賃金は前年比▲2.6%減となり、23ヶ月連続でマイナスとなった。
現金給与総額(=支給総額、事業所規模5人以上)は、前年比0.1%増の27万4,924円で4ヶ月連続の増加となった。

所定外給与が24ヶ月ぶりの減少となったが、所定内給与は増加を維持、厚生労働省では「賃金が緩やかに回復しているとの判断に変りはない」(厚労筋)としている。

このうち所定内給与は前年比0.3%増。正社員などフルタイムで働く一般労働者は前年比0.6%増、パートタイム労働者も同0.6%増だった。

所定外給与は、前年比▲2.3%減となり、2013年3月以来24ヶ月ぶりにマイナスとなった。

減少幅も2013年2月(同▲3.1%減)以来の大幅なマイナス。前年が消費税率引き上げ前の駆け込み需要で、製造業や卸売業などで所定外給与が大幅に伸びた反動減とみられる。
所定外労働時間も前年同月比▲2.4%減と2ヶ月連続で減少した。昨年3月は同8.7%増だった。
現金給与総額の前年比を就業形態別にみると、一般労働者は0.5%増。パートタイム労働者は0.6%増だった。
総実労働時間は前年同月比1.4%増だった。

「現金給与額」:所得税、社会保険料、組合費、購買代金等を差し引く以前の総額のこと。
「所定外給与」(超過労働給与):所定の労働時間を超える労働に対して支給される給与や、休日労働、深夜労働に対して支給される給与のことで、時間外手当、早朝出勤手当、休日出勤手当、深夜手当等。

「所定内給与」:きまって支給する給与のうち所定外労働給与以外のもの。

[ 2015年5月 1日 ]
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