食品卸首位の三菱食品/3月決算 今期も期待せず
三菱商事系の食品卸会社が統合して誕生した同社は、当期について、生活者の生活防衛意識の高まりによる節約志向のさらなる強まりや人手不足等を背景とする物流コストの上昇もあり、厳しい経営環境が続いているとしている。
部門別には次のとおり説明。
1、加工食品事業は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減や夏場の天候不順、採算管理強化による取引見直しの影響などから、売上高は減少した。利益面も、売上高の減少や物流費率の上昇によるコスト増加等に伴い、前年同期を下回る結果となった。
以上の結果、売上高は7,375億20百万円(前年同期比▲4.9%減少)、営業利益は37億42百万円(前年同期比▲26.7%減少)となった。
2、低温食品事業は、簡便化志向の高まりからスーパーマーケット等との惣菜関連商材取引が堅調に推移したことに加え、コンビニエンスストアにおけるカウンター商材の伸長などにより、売上高は増加した。利益面は、物流費を中心とした販管費の増加などにより、前年同期を下回る結果となった。結果、売上高は9,115億54百万円(前年同期比0.1%増加)、営業利益は82億80百万円(前年同期比▲7.5%減少)となった。
3、酒類事業は、高齢化等による長期的な市場縮小傾向に加え、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減や夏場の天候不順などの影響により、ビール類を中心に販売が低迷し、売上高は減少した。利益面は、物流費率の上昇によるコスト増加要因があったものの、採算管理強化による収益改善を進めた結果、増加した。結果、売上高は4,198億70百万円(前年同期比▲4.8%減少)、営業利益は9億88百万円(前年同期比33.6%増加)となった。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12年3月期
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2,151,941
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18,196
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19,795
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12,282
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13年3月期
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2,318,873
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17,046
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18,735
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11,472
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14年3月期
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2,388,226
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15,684
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17,172
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9,657
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15年3月期
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2,337,252
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15,263
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17,232
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9,752
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15期/14期比
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-2.1%
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-2.7%
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0.3%
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1.0%
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16年3月期予想
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2,350,000
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15,700
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17,500
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11,000
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16期予/15期比
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0.5%
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2.9%
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1.6%
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12.8%
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