アイコン 全国主要都市のオフィスビル空室率 全国で大幅改善進む

 

三鬼商事が14日、4月の全国主要都市の中心オフィス街の空き室状況を発表した。
それによると、4月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率は5.34%と前年4月の6.44%からさらに改善された。ただ、3月からは超大型ビルの「品川シーズンテラス」(港区、延床面積約20万㎡)が完成したことにより、3月の5.30ポイントから若干増加した。
東京のビジネス街区のオフィスビルは、外資も含め需要が非常に高く、これまで減り続け、昨年9月から5%台まで下げている。中でも渋谷区は3%台、千代田区と新宿区は4%台と供給されてもすぐ埋まる状態が続いている。港区も人気は高いものの供給量が多く6.70%となっている。

三鬼商事によると東京都心5区の3.3㎡当たりの平均募集賃料は、前年同月比5.33%上昇して1万7,257円。ただし、新築ビルは2万6,160円と既存ビルより54%ほど高いが若干下がり加減となっている。
名古屋は、名駅地区は地区の大きさは限られるものの、再開発も行われているなか4.58%と物件が枯渇状態にある。ただ、丸の内地区は10%台とまだかなりの余裕が見られる。
大阪は、御堂筋線が人気が高く、梅田・心斎橋・難波は7%台、新大阪地区は6%台、一方、淀屋橋・本町地区は10%台となっている。
札幌・仙台・福岡はコールセンターの進出や増床が、空き室率の低下要因の一つとなっている。特に福岡は1年前の9.62%から7.55%と2ポイント以上改善が進んでいる。

 

4月の平均家賃  単位:円/坪
 
15/4月 
15/3月
1年前
札幌
8,161
8,183
8,179
仙台
9,087
9,083
9,105
東京
17,257
17,195
16,455
横浜
10,436
10,415
10,518
名古屋
10,764
10,767
10,797
大阪
11,139
11,132
11,198
福岡
9,203
9,195
9,214
・各主要都市のビジネス街区の市況/三鬼商事

 

4月の全国主要都市のオフィス空室率
参考
 
平均  
新ビル
既存ビル
3月平均
札幌
6.67
1.12
6.80
6.97
札幌1年前
8.36
なし
8.36
 
仙台
10.93
58.94
10.78
10.82
仙台1年前
11.62
なし
11.62
 
東京
5.34
33.21
4.64
5.30
東京1年前
6.64
19.45
6.48
 
横浜
7.95
なし
7.95
8.06
横浜1年前
9.29
43.79
8.39
 
名古屋
7.09
なし
7.09
7.19
名古屋1年前
8.95
2.56
9.04
 
大阪
8.77
26.00
8.56
8.71
大阪1年前
9.45
7.79
9.46
 
福岡
7.55
49.64
7.43
7.58
福岡1年前
9.62
22.44
9.56
 
・空室率はビジネス街区、1年前は2014年4月、新築は過去1年間のオフィスビル、三鬼商事版。
 
[ 2015年5月18日 ]
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