バドミントンとバスケットボールの試合会場の予定地となっていた「夢の島ユース・プラザ」の整備費は３６４億円と見積もられていた。しかし、いざ蓋を開ければ８００億円超。
建設コストがいくら上がったところで倍にはなっていない。これではたまらんと都は建設中止、「さいたまスーパーアリーナ」を利用する計画に変更した。
ボート、カヌー（スプリント）競技用に新設予定だった「海の森水上競技場」は、水門の建設費が高額にのぼることが判明、またカヌー（スラローム）実施予定の葛西臨海公園は環境破壊の懸念から、いずれも別の場所に変更される可能性があるという。

一事が万事、日本の政治家の見積もりはいいころ加減の権化、建設後の収支計画も１００％デタラメ、その上、建設予算を低く見積もり議会で承認させ、後から追加予算を勝ち取る方式が昔も今も続いている。その挙句、完成すれば、常に収支計画が杜撰だったことが露見する。こうした杜撰な計画は、政治家にいつも靡き、アホな御用学者や有識者どもが利用され作成してくれる。

しかし、尻に火がボウボウオと付いた国や地方の借金の漬物、すでに腐りかけようとしている。
その現実に、今回ばかりは予算が限られ、当初計画が予算面から大幅に見直されつつある。風呂敷の中の玉手箱、デタラメがまだ何個入っていることやら。
(一方では、公共投資が全国津々浦々、この景気をとばら撒かれ続けられているが・・・)
しかし、あまり引きずれば、設計も間に合わず、建築が着工できず、竣工が遅れることになる。２０東京五輪ばかりはタイムリミットが否応なく設定されており、それは１年前完成。
工期に間に合わせ、１３００億円で完成させたければ、中国のゼネコンに依頼することだろう。工期も超短期で、余裕で建設してくれるはずだ。