福岡県警 工藤会の幹部ら4人再逮捕
昨年、平成26年の5月、北九州市小倉北区で歯科医師の男性(30)が刺され重傷を負った事件。
2014年5月26日午前8時半ごろに小倉北区真鶴の駐車場で出勤するため車を降りた歯科医師A(当時30歳)が、襲撃して生きた2人組に左太ももや左脇腹を刃物で刺され重傷を負った。被害者Aの周辺では、1998年に祖父が北九州市元漁協組合長射殺事件、2013年に祖父の実弟が北九州市漁協組合長射殺事件でそれぞれ殺害されている。そのため、Aの父親は事件当時には市漁協組合長の有力候補として県警の保護対象となっていた。
報道によれば、22日に福岡県警特別捜査本部は、特定危険指定暴力団「工藤会」(本部・北九州市小倉北区)トップで総裁の野村悟(68)、ナンバー2で会長の田上(たのうえ)不美夫(58)の両被告=殺人罪などで起訴=ら4人を組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)容疑で再逮捕したという。
県警は、歯科医師男性の父親が同市の漁協幹部で建設関連会社も経営し、当時空席だった市漁協組合長の有力候補に目されていたことから、工藤会が、男性への襲撃を通して漁協を揺さぶり、港湾工事などで漁業補償を得る漁協の利権や港湾工事への介入をもくろんだ疑いがあるとみているという。
2013年12月20日午前7時55分ごろ、北九州市若松区畠田1丁目の路上で北九州市漁協組合長Uが倒れているのが発見された[1]。妻の話では、Uは20日午前7時40分ごろにごみ出しのため自宅を出ており、自宅とゴミ収集場の間の路上で何者かに射殺されたとみられている。
福岡県内での民間人を狙った銃撃事件は2012年4月以来。発砲事件は2012年7月8日に筑紫野市のマンションで特別危険指定暴力団工藤会の 元幹部が射殺されて以来だった。過去にもUは銃撃を受けており、1997年9月にはU宅に銃弾が撃ち込まれている。2007年4月にもU宅の隣の長女の家 も銃撃されていた。同年には、長男が経営する建設会社やUの所有する車も銃撃を受けている。1998年には、脇之浦漁業協同組合長だった実兄(当時70) が港湾事業利権への介入を巡るトラブルで、北九州市小倉北区で工藤会系組長らに射殺されている(組員二人の有罪が確定している)。北九州市漁協組合長射殺事件 - Enpedia
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