アイコン 韓国の報道機関異変 対日本報道 大きく実利に動き出した

朝鮮日報はじめ韓国の主要各社は、最近、度重なる国内政治の不信、国内経済の不振から、朴大統領に対して批判を強めている。その反面、日本とは実利主義が必要と、いつまでも過去の歴史だけにしがみ付くべきではないとする論調が目立ってきている。

そこには、韓国と同調してくれているはずだった中国習近平の安倍総理との2回にわたる会談、中国人訪日観光客の激増、『STAND BY ME ドラえもん』の中国解禁(尖閣問題以降日本映画禁止)など、中国の変貌振りに恐れおののいている様がかいま見える。

異例な二階総務会長訪法団と習主席の対応についての朝鮮日報記事内容
<二階総務会長の大訪中団と習主席>

 二階総務会長率いる3千人の訪中団について次のとおり、朝鮮日報は掲載している
「習主席は、二階総務会長ら国会議員、地方議員、財界人などで構成された訪中団3000人に対し、「朋(とも)有り遠方より来る。また楽しからずや(有朋自遠方来。不亦楽乎)」という孔子の言葉で演説を始めた。習主席は「日本の各界の3000人が遠くから来たことは、最近の両国の民間交流においける大きな事件だ。非常にうれしい」と続けた。
 習主席は、唐の時代に長安(現在の西安)に留学した阿倍仲麻呂に言及。「詩人李白らと深い友情を結び、美談を残した」と指摘、習主席はまた、日本の留学生や僧侶が多かった西安について、「中日友好交流の重要な関門だ」と述べた。
 習主席は、さらに「徳は孤ならず。必ず隣有り(徳不孤。必有隣)」という論語の一節を引用し、「両国は徳によって隣人になるとき、代々続く友好関係を実現できる」と訴えた。「徳を以て怨みを報ず(以徳報怨)」という言葉も使い、戦後の中国は数千人の日本の戦争孤児を育て、日本人の帰国を助けてきたことに触れた。
習主席は演説の3分の2を「友好」の強調に費やした。習主席は「隣人は選べても、隣国は決して選べない。中国は両国関係発展を高く重視している。中日関係が歴史的な風波を経験しても、中国の基本方針は変わっていない」と強調した。
両国の政治については、習主席は「歴史を刻むのは未来を開くためであり、戦争を忘れないのは平和を守るためだ」とも語った。
訪中団3000人は21日には、「ポスト習近平」と取りざたされる胡春華・広東省共産党委書記と会見。22日には李金早・中国政府観光局長とも会った。胡書記は日本企業の広東省への投資を求めた。」
以上、

3千人という大訪中団を結成した二階氏の力量もすごいが、中国側のインパクトも強かったようだ。こうした日中関係改善の動きなど、これまで批判的に報道してきた韓国紙であったのだが・・・。

<時代錯誤論>
また、朝鮮日報は、過去にとらわれるなと、尹平重韓神大学教授(政治哲学)の投稿記事を掲載している。
韓半島(朝鮮半島)と東アジアの秩序が揺れ動いているのにもかかわらず、現代韓国の深層構造は旧韓末時代に似ているという考えが意外にも広範囲に広まっている。
大韓帝国の滅亡を招いた100年前の韓半島の歴史構造の本質が、今も変わらず繰り返されているという見方だ。この「韓半島歴史繰り返し説」とでも呼ぶべき憂国衷情(国を憂う気持ち)の仮説は、旧韓末のように時代錯誤的な派閥争いで分裂を繰り返す今日の政界を強くしかる。百年の計はおろか、無能と短見で国を危機に陥れた現代の指導層を叱責するものだ。
・・・
さらに歴史繰り返し説では、自由・民権を知らなかった朝鮮王朝と違い、今日の韓国人は全面的に開かれた社会の市民であり、経済革命と民主革命を成し遂げた主体である点を無視している。地政学的構造解析においても、韓半島歴史繰り返し説は事実と一致していない。
現代韓国が成し遂げた弱小国から中強国への地位上昇は、国際政治的に見ても決して過小評価されるべきものではない。国際法や、国連などの国際機関が作動する空間である21世紀の世界政治秩序は、弱肉強食を正当化していた19世紀の混乱した政治秩序とは質的に区別される。
以上、

自国民さえ虐殺した諸悪の権化である李承晩の時代とも、現代は時代が異なると書きたかったのだろうが、刺激的過ぎ、100年前の朝鮮王朝を引き合いに出しているものと見られる。

<ジョン・ハワード元オーストラリア首相の「日本について」>
さらに、朝鮮日報は、元豪首相「戦後日本は国際社会の良い一員」と題して、次のように掲載している。
ジョン・ハワード元オーストラリア首相は21日、本紙とのインタビューで、「外交の根幹は実利だ。オーストラリアも第二次世界大戦時に日本軍の被害に遭ったが、過去は通り過ぎていき、感情は消えた」と述べた。
同氏は1996年から11年間にわたりオーストラリア首相を務め、2006年に米国・日本・オーストラリア3カ国間安全保障協力体制の「日米豪閣僚級戦略対話(TSD)」を作った。
国際会議「済州フォーラム」に出席するため訪韓した同氏は「韓国・中国と比較するべきではないが、オーストラリアも第二次世界大戦時に日本軍の爆撃を受け、捕虜たちも過酷な扱いを受けた。それでも、オーストラリアが日本に一貫して言われ続けたのは『遺憾だ(regret)』という言葉だけだ。
私たちは、日本の戦争犯罪をよく知っているが、今は(過去について)見過ごすことが双方にとって利益になることもよく知っている。
戦争後、日本は国際社会の良い一員だった」と言った。同氏は05年、イラクに派遣された日本の自衛隊を守るためオーストラリア軍450人を派兵した例を両国関係の成熟の証拠として挙げ、オーストラリアの外交政策を「実利」の一言に集約した。
 同氏は第二次世界大戦後の世界を変えた2つの出来事として「ソ連崩壊」と「アジアの成長」を挙げた。そして、「オーストラリアは時代により利益に合うように外交政策を展開してきた」と、米国との関係を強化しながらも、中国と接近してきたことを自身の最も誇るべき業績に挙げた。
オーストラリアの対中輸出は、同国の輸出全体の60%を占めている。また、「米国と近いからといって、オーストラリアが中国と関係を結べないという意味ではない。中国は米国とオーストラリアの間の緊密な関係をよく理解している」と述べた。
以上、

朝鮮日報ほか韓国のマスメディアは、韓国民を反日先導・洗脳して挙句、自縛、反日をエスカレートすることしかできなくなってしまっていた。しかし、現実は、韓国から大勢の観光客が訪日している現状に失神してしまったことだろう。それに、恋人関係のような親密ぶりを見せてきた習主席と朴大統領であるが、習主席の安倍総理との会談に打ちひしがれ内弁慶に。しかし、セウォル号沈没事故1周年では、被害者家族から相手にされず、お焼香もできず、その夕刻には南米に旅立っていた。そうした矢先、賄賂で首相が辞任。
韓国の新聞全社から、対北朝鮮・対日関係で、対米関係で何をやってもだめな人の烙印を押されてしまったようだ。

こうした記事掲載は今まで、一切報道されてこなかった。民族派・保守・セヌリ党の御用新聞でもある朝鮮日報の豹変振りには驚かされる。
こうした報道は、いよいよ朴姉さんが安倍首相との大統領就任後(2013年2月就任)初の対談を実現させる醸成作りとも受け止められる。

[ 2015年5月25日 ]
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