10日韓国MERS 2名死亡、13人増の103名感染 サムスン病院10名感染で計47人
10日に、また13人の新たな感染者が確認され、感染者は計103人となった。死亡も2名増加し9人となった。
サムスン病院は、7日10人、8日17人、9日3人と9日で感染者の山は越えたように思われていたが、10日にはまた10人感染と予断を許さない状態が続いている。
<4日間放置>
59歳の男性は、ソウルのサムスンソウル病院を訪れた後、3日に高熱に見舞われた。男性は別の病院で診察を受け、病院側が、感染の疑いがあるとして保健当局に連絡したものの、当局は放置。その後、男性は約360人と接触し、4日後に感染が判明したという。
・・・これは保健福祉部の担当者らが、忙しすぎて大混乱していることを物語っている。
韓国の官庁はそれぞれ、人材を保健福祉部に派遣し、強力な感染対策の管理体制を敷く必要があるが、保健福祉部は業務を増加させる一方であり、また、感染者の管理も自宅隔離対象者自身が自己管理できず、管理が疎かにもなっている。
韓国MERS 感染者数と経過
|
||||
・韓国保健福祉部(省相当)は午前8時前後に前日分を発表しており、当数値はその報告に基づく。参考紙:朝鮮日報・聨合ニュース・中央日報ほか。累計数値
|
||||
2015年
|
増加数
|
感染者数
|
死亡
|
発生状況など
|
5月20日
|
|
1
|
|
中東帰国者、11日発熱・発症
|
5月22日
|
2
|
3
|
|
中東帰国者の妻と平沢病院患者
|
5月26日
|
1
|
4
|
|
平沢病院感染者の娘(40代、親を看護)
|
5月27日
|
1
|
5
|
|
50代医師
|
5月28日
|
2
|
7
|
|
平沢病院患者と同病院の20代の医療スタッフ
|
5月29日
|
2
|
9
|
|
平沢病院患者と同病院の30代の医療スタッフ
|
5月30日
|
4
|
12
|
|
最初に診察を受けた医療スタッフと平沢病院患者3名
|
|
1
|
13
|
|
感染濃厚の中国への渡航者、中国恵州市の隔離病院で感染確認。
|
5月31日
|
2
|
15
|
|
平沢病院の母(未感染)を見舞った娘と、平沢病院患者(27日、平沢グットモーニング病院経由でサムスン病院に、後に感染する医師対応)
|
6月1日
|
3
|
18
|
|
平沢病院患者2名と入院患者の家族1名
|
6月2日
|
7
|
25
|
2
|
3次感染患者2名、患者5名、死亡は50代女と70代男
|
6月3日
|
5
|
30
|
|
平沢病院患者4名と別病院入院患者で3次感染1名
|
6月4日
|
6
|
36
|
|
サムスン病院医師1名、3次感染医師1名、入院患者3名、入院の空軍元士1名
|
6月5日
|
5
|
41
|
4
|
通院入院していた患者4名と見舞った空軍曹長が感染、死亡は70代男2人
|
6月6日
|
9
|
50
|
|
サムスン病院関係5名、平沢病院関係3名(医療スタッフ1名含)、別病院1名
|
6月7日
|
14
|
64
|
5
|
サムスン病院10名感染、平沢病院3名、ほか1名、死亡は感染の末期がん患者
|
6月8日
|
23
|
87
|
6
|
サムスン病院17名(医療スタッフ3名、入院患者7名、家族7名)、大田市の2病院6名。死亡は80代男性
|
6月9日
|
8
|
95
|
7
|
3人サムスン、1人建陽大病院、残り4人はアサン病院、ヨイド聖母病院、翰林大東灘聖心病院関係。死亡はサムスン60代女性患者
|
6月10日
|
13
|
108
|
9
|
10人サムスン、同病院関係47人。
|
隔離対象者
|
||||
6月8日午前段階の当局発表での隔離対象者数: 前日比147人増の累計2508人。隔離解除者累計583人。(7日現在、自宅隔離は2142人、病院隔離は219人)
|
||||
6月9日午前段階の当局発表での隔離対象者数: 前日比379人増の累計2892人。9日午前の自宅隔離は2729人、病院隔離は163人。9日サムスン感染者の中に40代妊婦も。
|
<MERSに対する防疫体制の当初からの欠陥が感染拡大を招いた>
<感染力弱いとの認識>
1、対策本部が防疫対策を立てる際に設けたMERSは「飛沫(鼻水・唾液など)で感染されて感染力が弱い」とし「2メートル以内」を密接接触範囲に設定。
感染者と10分間保安員が接して感染。
平沢聖母病院では同病室者だけ隔離されたが、同じ病棟の多くの患者が感染した。(平沢聖母病院関係感染者37人)
<感染力>
2、「患者と1時間以上接触すると感染」という設定。
35歳の感染したサムスンの応急医師は、40分間応急室にいたが、常に離れていた場所にいて感染、隔離対象者にもなっていなかった。そのため、発症前に1500人の会合などに出席していた。
<潜伏期間18日の例も>
3、MERSウイルスの潜伏期間を2日から14日
平沢聖母病院では、最大潜伏期間14日が終わった先月31日以降、患者3人が発症し感染者と確認されたが、最も長い人では18日後にも発症している。
(検査の結果、ウイルスはエアコンのフィルターなどに付着し10日間以上生き続けていたとされ、そうしたウイルスにより感染した可能性もある)
<感染力弱いとの認識>
1、対策本部が防疫対策を立てる際に設けたMERSは「飛沫(鼻水・唾液など)で感染されて感染力が弱い」とし「2メートル以内」を密接接触範囲に設定。
感染者と10分間保安員が接して感染。
平沢聖母病院では同病室者だけ隔離されたが、同じ病棟の多くの患者が感染した。(平沢聖母病院関係感染者37人)
<感染力>
2、「患者と1時間以上接触すると感染」という設定。
35歳の感染したサムスンの応急医師は、40分間応急室にいたが、常に離れていた場所にいて感染、隔離対象者にもなっていなかった。そのため、発症前に1500人の会合などに出席していた。
<潜伏期間18日の例も>
3、MERSウイルスの潜伏期間を2日から14日
平沢聖母病院では、最大潜伏期間14日が終わった先月31日以降、患者3人が発症し感染者と確認されたが、最も長い人では18日後にも発症している。
(検査の結果、ウイルスはエアコンのフィルターなどに付着し10日間以上生き続けていたとされ、そうしたウイルスにより感染した可能性もある)
[ 2015年6月10日 ]
コメントをどうぞ