東大阪の「東友精米」の偽装産地米事件 3人逮捕/新潟県警 502トン偽装販売
新潟県警は17日、「新潟県産コシヒカリ」と偽ってブレンド米を販売したとして、大阪府東大阪市の米穀販売会社「東友精米」の元社員の男3人を不正競争防止法違反(誤認惹起行為)容疑で逮捕した。
逮捕されたのは、大阪市旭区新森、無職重久公伯(49)、同市城東区成育、無職中島俊彦(42)、奈良県生駒市俵口町、会社員宇田悠作(35)の3容疑者。
発 表によると、3人は同社に勤めていた昨年9月中旬から10月上旬にかけて、コシヒカリではない複数の品種が混ざった米を「新潟県産のコシヒカリ」と表示し た袋に入れ、東京都内の取引先に3袋(計9キロ)を計3790円で販売した疑い。3人はいずれも「故意に偽装表示をしたことはない」などと容疑を否認して いるという。
同社の出荷米を新潟県が抽出検査したところ、コシヒカリではない6品種が15~85%混ざっていることが判明し、新潟県が昨年11月に新潟県警に刑事告発していた。
<農林水産省近畿農政局>
農林水産省近畿農政局は平成27年1月30日に次のように発表していた。
1、平成25年9月3日から平成27年1月19日までの間、(株)東友精米(大阪府東大阪市)に対し、農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(昭和25年法律第175号。以下「JAS法」という。)第20条第3項の規定に基づく立入検査を行った。
2、この結果、農林水産省は、東友精米が少なくとも平成25年6月から10月までの間に、以下の行為を行っていたことを確認した。
(1)東友精米を販売者と表示する袋詰精米57商品及び袋詰玄米3商品について、その原料に当該各商品に表示した産地、品種等以外の米穀を使用していたにもかかわらず、事実と異なる産地、品種等を表示して、少なくとも502,117kg(124,820袋)を一般消費者向けに販売したこと。
(2)東友精米が一体的に経営し、便宜的に社名のみを使用する(株)米吉兆(大阪府東大阪市)を販売者と表示して製造した袋詰精米(商品名「島根県仁多米コシヒカリ(2kg)」)について、その原料に当該商品に表示した産地、品種等以外の米穀を使用していたにもかかわらず、事実と異なる産地、品種等を表示して、少なくとも3,464kg(1,732袋)を一般消費者向けに販売したこと。
(3)東友精米が小売販売3業者からの委託を受け、当該各業者を販売者と表示して製造した袋詰精米5商品(商品名「三重県伊賀産 こしひかり(5kg)」、「庄内 コシヒカリ(2kg・5kg)」、「特別栽培米 新潟県(旧越路町)産こしひかり(3kg)」及び「特別栽培米 秋田県美郷町産あきたこまち(3kg)」)について、その原料に当該各商品に表示した産地、品種等以外の米穀を使用していたにもかかわらず、事実と異なる産地、品種等を表示して、少なくとも54,669kg(12,969袋)を一般消費者向けに販売したこと。
株式会社東友精米の概要
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代表者
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代表取締役東井茂
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本社
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大阪府大阪市浪速区大国二丁目1番22号
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精米工場
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大阪府東大阪市長田西四丁目2番5号(実質本社)
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設立
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平成元年1月13日
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資本金
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金4,000万円
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業 務 内 容
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1.米穀の販売並びに精米業
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2.食料品の販売業
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3.洋品雑貨、家具、寝具、衣料品、日用雑貨品、家庭用電気製品、食器、荒物、化粧品、玩具、スポーツ用品、その他生活用品の販売業
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4.不動産管理業務
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5.コンピューター機器及びコンピューターソフトウェアーの販売業
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6.整骨院の運営及び整骨院用機械器具、什器備品の販売
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7.前各号に附帯関連する一切の事業
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